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 11月18日、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(AbemaTV)に、Twitter上で激論を交わしていたZOZOコミュニケーションデザイン室長の田端信太郎氏と、生活相談・支援をおこなうNPO法人ほっとプラス代表理事の藤田孝典氏が生出演。「低所得世帯は子供をもってはいけないのか?」「大幅な黒字企業は自社に所属する労働者の賃金を上げるべきか?」「最低賃金はいくらが適正なのか?」など、資本の再分配や、労働者と企業の関係をメインに公開討論をおこなう。

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 そもそもの発端は、今年10月下旬、藤田氏(@fujitatakanori)が「『経済力ないヤツは子どもを産むな』から『経済力なくても産まれた子どもはみんなで支えるよ』に変われないなら、そんな国は無くなった方が未来の人類、子どものためだと思う」という持論をツイートしたこと。

 これに田端氏(@tabbata)が「これ要するに『貧乏人の子沢山』でもオッケー!!ってことでしょ? 女性の皆さん、どう思います???」と反応し、激論が始まった。

 藤田氏は、もはや現代日本では「貧乏人の子沢山」は“死語”であると指摘し、「現実に多子世帯は高所得者が多いというのは様々な論者が指摘していますよ。低所得世帯への再分配を強めないと世帯形成は困難になっています」と主張。

 続けて、田端氏から日本の少子化を解決するアイデアを問われると、「賃金による一次分配を増やす。社会保障による二次分配を増やす。そのための組織的な運動や要求をするだけ」といい、さらに「利潤が凄まじいのに時給1000円とか、あり得ないほど賃金を抑えている企業に組織的に是正を促していきますよ」と、“儲かっているのに賃金を抑える”企業をチクリ。

 最低賃金の賃上げには「そんなんで潰れる生産性の悪い企業はさっさと倒産してしまえ!!!という意味で」自身も賛成だという田端氏は、「1300円くらいまではいいんじゃないですかね」と具体的な数字を挙げ、藤田氏に好ましい最低時給を尋ねたが、藤田氏はZOZOの非正規雇用労働者に言及。

 「一般論、中小企業は関係ない。まずは自分からでしょう!1300円と言いましたよ!やりなさいよ!」「ZOZOのような一部上場企業から非正規雇用の賃上げ、待遇改善に踏み込んだらかっこいいのに。前澤氏、田端氏しか知らないが、今のままではダサすぎる。まずは時給1300円にしたら評価するよ」などと斬り込む手を止めなかった。

 一連のやりとりはTwitterユーザーの間でも大きな反響を呼び、ついにはZOZO社長の前澤氏が「公開討論してよ」とツイートしたことで、今回の生討論が実現。藤田氏は「討論を勝ち負けや闘いの場にするとか『論破論破』とかつまらないことにこだわらない方がはるかに生産的ですよ。違いが明らかになれば、見ている人の言動が変化しますから。馬鹿馬鹿しい勝負をするつもりは始めからなく、差異が鮮明になればいい。楽しみにしていますよ」とツイート 、田端氏も「お笑いコンビ『藤田端』の初デビューとなりますので、お楽しみに !」とツイートするなど、本気のぶつかり合いを楽しみにしている。

カンニング竹山の土曜The NIGHT#41~田端信太郎VS藤田孝典公開討論!~ | 無料のインターネットテレビは【AbemaTV(アベマTV)】
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本日は 株式会社ZOZOからコミュニケーションデザイン室長の田端氏、 NPO法人ほっとプラス代表理事の藤田氏が登場し、 Twitterで繰り広げられていた ・富裕層はもっと課税されるべきか? ・大幅…
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