YouTubeに登場した新サービス「YouTube Premium」。視聴する際の広告表示がなくなるだけでなく、バックグラウンド再生やオフラインでのダウンロード再生も可能になるほか、Google Play Music、YouTube MVといった音楽サービス(980円)も楽しむことができ、料金は月額1180円だ。
ITジャーナリストの三上洋氏は「YouTubeは曲だけじゃなく、ライブ、リミックス、カバーといった動画も楽しめる。他のサブスクリプション音楽配信サービスの場合、入っているアーティストと入っていないアーティストがいるが、YouTubeならみんな入っている」と指摘。月額980円前後のSpotify、Apple Music、LINE MUSICといったサービスにとって強力なライバルになるとの見方を示した。
一方、動画領域に関しては「オリジナルのコンテンツはさすがに弱く、映画やアニメはない。もともと音楽サービスの部分が980円なので、動画サービスの部分は200円」と、NetflixやHulu、Amazonプライムの方が当面は充実しているはずだと指摘。「ただ、次の一手として『YouTube TV』というのがある。アメリカでは既に始まっていて、月額35ドルでアメリカ中のケーブルTVが見られるというもの。ケーブルテレビ大国のアメリカでは、もうテレビ(受像機)はいらなくなるということ。これが地上波までカバーすることになれば、地上波テレビ局は真っ青になる」と話した。
動画再生時の広告表示が生命線のYouTuberたちにとっては収入減も懸念されるところだが、三上氏は「Premiumではオフライン、バックグラウンドも含め、再生時間をカウントして収益を還元する」と説明。さらにYouTube Premium」加入時のポイントとして三上氏は「iPhoneのアプリから入るのではなく、ブラウザかPCから入った方が安い。iOSのアプリで加入する場合、アプリ内課金といってAppleに手数料が取られてしまうため、その分が上乗せされて月額1550円になる」とアドバイスした。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)
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