11月23日(金・祝)より全国公開となる劇映画『ハード・コア』より、山田孝之佐藤健が殴り合う、本編の重要シーンが解禁された。

この記事の写真をみる(2枚)

 ドラマ『山田孝之の東京都北区赤羽』(15)で絶妙なコンビネーションを見せ、『山田孝之のカンヌ映画祭』『映画 山田孝之3D』(17)の2本では自由な映像表現で映画ファンを驚愕させた、俳優・山田孝之と監督・山下敦弘。そんな盟友コンビによる待望の劇映画『ハード・コア』が、11月23日(金・祝)全国公開となる。

 本作は、90年代に漫画雑誌「グランドチャンピオン」で連載され、多くの読者の共感を呼んだ伝説のコミック『ハード・コア 平成地獄ブラザーズ』(作:狩撫麻礼、画:いましろたかし)待望の映画化作品。

 主人公の権藤右近を演じるのは、この役を体現する日がくることを待ち焦がれていた山田孝之。多彩な役柄を自らのものにしてきた山田が、無骨ながら実は優しい平成のアウトローを人間臭く演じている。右近の友人・牛山を演じるのは、「生きていく上でのバイブル」と言い切るほど原作を愛してやまない、荒川良々。「牛山役は自分しかいない!」と語るとおり、荒川の味のある芝居が本作を愛おしいものにしている。そして右近の弟・権藤左近を演じるのは、山田との兄弟役に「2秒で出演を決めた」という佐藤健。今まで見せたことのない表情と佇まいを見せ、頭脳明晰で生気が希薄な男を演じている。

 10年前に本書を読んで「男たちの結末に泣いた」という山田と、20年近く前に愛読していた山下監督。映画化を夢見ていた念願の企画が、2人がそれを表現するのに相応しい年齢になった今、最高の形で具現化される。30年近く前の男たちの狂おしくも熱いドラマが、生身の人間に命を吹き込まれてスクリーンで蘇る。

山田孝之&佐藤健が殴り合う! 本編重要シーン解禁

 この度、右近と左近が居酒屋で殴り合う、本編でも重要なシーンが解禁された。解禁となった映像は、右近が想いを寄せる職場の上司・水沼(康すおん)の娘・多恵子について左近が「兄貴、やめとけ。あれは兄貴の手に負える女じゃねえ」と重い言葉を口にするシーンから始まる。

 多恵子のことを何も知らない左近だったが、右近に忠告しながら「俺がいい女紹介するわ」と一言放った瞬間、右近の怒りが爆発。左近を殴り飛ばし、殴られた左近も右近を殴り返す。あまりにも純粋で、現代社会に溶け込めず、世直しするべく日々の生活を送る右近に「何が世直しだよ。間違ってるのが世の中だろう。その中で要領良くやっていくしかないだろう」と言い放つ左近。対して右近は「間違っていることを間違っていると言って何が悪いんだよ。俺はちゃんと生きたいんだよ!」と自分の信念を叫び、権藤兄弟の哲学がぶつかり合う本編での重要なシーンとなっている。

 山下監督は、このシーンについて「山田くんと佐藤くんには、右近と左近が兄弟としてリスペクトし合っているということを表現したいと伝えました」と語り、その言葉を受けて山田は「右近は、左近が言わんとしていることもとっくに分かっている。でも、できないというか、左近のように賢くなんか生きたくないと思っている。その繰り返しなので、返す言葉の強さやタイミングなんかも気にかけながら演じました」と話す。

 さらに山田は「あのシーンでは、右近が観ている人から愛される存在でなきゃいけない。右近が言っていることは、みんなが思っていることじゃないですか。出来ることなら右近のように生きたいけど、そうしない方が賢い――それが今の世の中の生き方です。諦めているというか。だからこそ、世の中に反抗している右近が可哀想なだけではなくて、カッコよく見えたり、構ってあげたくなる存在にならなければいけない。それを、ちょうど良いバランスで表現するのは難しかったですね」と語っている。

 「居酒屋のシーンは、この映画の見方がようやく分かるところ」と山下監督が語るほどの重要なシーンを熱く演じた山田と佐藤の演技に注目だ。

ストーリー

拡大する

「腐っているのは世の中なのか、俺たちなのか―」

 現代日本ーー。都会の片隅で細々と生きる権藤右近はあまりにも純粋で、曲がったことが大嫌いだ。間違いを正そうとする自らの信念をいつも暴力に転嫁させてしまうため、仕事も居場所もなくしてきた。そんな右近の仕事は、山奥で怪しい活動家の埋蔵金探しを手伝うこと。共に働く牛山だけが唯一心を許せる友人だ。二人を見守るのが、右近の弟・権藤左近。一流商社に勤務するエリートだが、腐った世の中にうんざりし、希望を失っていた。ある日、そんな彼らの前に謎の古びたロボットが現れ、男たちの人生が一変するような一大事が巻き起こる。

(C)2018「ハード・コア」製作委員会

映画『ハード・コア』公式サイト
映画『ハード・コア』公式サイト
平成の奇書!伝説的コミックが遂に映画化!!!謎のロボットが彼らの未来を変える― 不器用だけど真っ直ぐ生きる男たちの人生活劇。11.23(金)全国ロードショー
映画『ハード・コア』公式サイト
勇者ヨシヒコシリーズ | 動画視聴は【Abemaビデオ(AbemaTV)】
勇者ヨシヒコシリーズ | 動画視聴は【Abemaビデオ(AbemaTV)】
見逃した勇者ヨシヒコシリーズを好きな時に何度でもお楽しみいただけます。「初回登録なら無料体験」を実施中!!
買えるAbemaTV社 - 本編 - #2:山田孝之プロデュース『江戸職人のグラス』の魅力を語る! | 動画視聴は【Abemaビデオ(AbemaTV)】
買えるAbemaTV社 - 本編 - #2:山田孝之プロデュース『江戸職人のグラス』の魅力を語る! | 動画視聴は【Abemaビデオ(AbemaTV)】
見逃した買えるAbemaTV社 - 本編 - #2:山田孝之プロデュース『江戸職人のグラス』の魅力を語る!を好きな時に何度でもお楽しみいただけます。「初回登録なら無料体験」を実施中!!
佐藤健、山田孝之の弟役で新境地開拓を実感「やさぐれたかった」
佐藤健、山田孝之の弟役で新境地開拓を実感「やさぐれたかった」
 俳優の山田孝之と佐藤健が15日、都内で行われた映画『ハード・コア』(11月23日全国公開)の公開直前舞台挨拶に荒川良々、山下敦弘監督と参加。佐藤は「孝之君の弟役ということを聞いて、出演を即決しました
AbemaTIMES
祝・35歳!山田孝之が“待ち焦がれた”役を熱演 『ハード・コア』新場面写真解禁
祝・35歳!山田孝之が“待ち焦がれた”役を熱演 『ハード・コア』新場面写真解禁
 11月23日(金・祝)に全国公開となる映画『ハード・コア』より、主演・山田孝之の35歳の誕生日(10月20日)を記念し、新たな場面写真が解禁された。
AbemaTIMES
『ハード・コア』山下敦弘監督、佐藤健キャスティングの理由を本音で語る「いやらしい話なんですけど…」
『ハード・コア』山下敦弘監督、佐藤健キャスティングの理由を本音で語る「いやらしい話なんですけど…」
 10月31日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催中の東京国際映画祭にて、特別招待作品『ハード・コア』の上映とQ&Aセッションが実施され、原作者のいましろたかし氏と山下敦弘監督が登壇した。
AbemaTIMES
この記事の画像一覧
この記事の写真をみる(2枚)