韓国で平均視聴率40%を記録！韓国時代劇の真骨頂『朱蒙（チュモン）』

　朝鮮時代を舞台にした作品が圧倒的に多い韓国時代劇。そんな中、『朱蒙［チュモン］』では、紀元前1世紀後半から700年にわたって続いた古代国家・高句麗を建国した英雄チュモン（朱蒙）の波乱の生涯がダイナミックに描かれている。韓国で平均視聴率40%を記録し“国民的なドラマ”と呼ばれるほどの大ブームを巻き起こしただけでなく、日本にも多くの韓国時代劇ファンを生み出すきっかけとなった記念碑的作品だ。

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　古朝鮮の滅亡後、流民たちと共に戦っていたヘモス（解慕漱）将軍と、河伯族の娘ユファ（柳花）の息子として生まれたチュモン（朱蒙）。実父の正体を知らぬまま、ヘモスの親友だった扶余の王クムワ（禁蛙）の息子として育てられた彼は、血のつながらないふたりの兄に疎まれながらも、たくましく成長。その後、大商人・ヨンタバル（延陀勃）の娘であるソソノ（召西奴）に支えられながら、次第に自らの使命に目覚めていく。

　『ホ・ジュン～宮廷医官の道～』のチェ・ワンギュと『チェオクの剣』のチョン・ヒョンスという、時代劇には定評のある人気脚本家がタッグを組み、ロマンティックなラブストーリーと、華麗なアクションが融合する壮大な物語を作り上げた『朱蒙［チュモン］』。当初、60話で終了予定だったが、あまりにも好評なため81話に延長され、親子2代にわたって繰り広げられる切ない三角関係と、高句麗建国へと向かっていくチュモンの成長が描かれていく。

　主人公チュモンを演じるのは、時代劇『海神-HESHIN-』でその実力を認められるようになっていたソン・イルグク。祖父はその生涯が映画化されたこともある伝説の侠客にして元国会議員、母も議員経験のある女優というサラブレッド俳優として知られている。そんな彼が扮したチュモンは、ドラマの冒頭では、わがままでいたずらっぽさを残しているが、次第に自らの使命を悟り頼もしさを増していく。歴史に名高い英雄でありながら、人間的な暖かさを感じさせるキャラクターとなっている。戦闘シーンで見せる豪快なアクションだけでなく、思いを寄せる女性とのロマンティックなシーンでも魅力を発揮している。

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　チュモンのよきパートナーとなるソソノ役を演じているのは、『温かい一言』のハン・ヘジン。聡明で凛々しく「男性だったら国家を作り上げたほどの人物」とも言われる人物を、男装なども見せながら、力強く演じている。クムワ王に扮した『オクニョ　運命の女（ひと）』のチョン・グァンリョルや、チュモンの母ユファに扮した『赤と黒』のオ・ヨンスら、ベテラン出演者も豪華。中でもチュモンの実の父であるヘモスを演じた『仮面の王　イ・ソン』のホ・ジュノの迫力ある演技は、ドラマ前半を盛り上げ、大きな話題を集めた。