King & Princeの永瀬廉が主演を務める映画『うちの執事が言うことには』(配給:東映)が来年5月17日(金)より公開される。同作は高里椎奈の人気シリーズ小説を原作とした上流階級ミステリー。永瀬が演じるのは英国帰りで頭脳明晰、色彩感知能力が高い、社交界の名門・烏丸家第27代当主となる主人公・烏丸花穎。仏頂面で取り付く島もない執事・衣更月蒼馬役を清原翔が、花穎に近づくミステリアスな大学生・赤目刻弥をKing & Prince・神宮寺勇太が演じる。今回AbemaTIMESは永瀬廉、清原翔、神宮寺勇太の3名にインタビュー。現場の雰囲気や作品に対する思いを聞いてきた。

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神宮寺勇太、永瀬廉に抱きつくシーンに戸惑い

ーー現場の雰囲気はいかがでしょうか?

永瀬:翔くんがクールなように見えて、意外と精神年齢が僕らに近い感じでした。テキトーな部分があったりして。

清原:合わせてんの(笑)。

永瀬:神宮寺とは(King & Princeの)メンバーなので、現場の空き時間に一緒にふざけるみたいな。

神宮寺:こっちも合わせてんの(笑)。

永瀬:2人してやめぇや、そういうの(笑)!でも、楽しい現場です!

ーー演じる上で意識したことなどはありますか?

永瀬:花穎は色彩感知能力が高いという特殊な才能を持って生まれてしまい、それが原因で小さい頃にはトラウマになるようなこともあったという生い立ちです。そういうところを踏まえて演じました。あとは彼自身の情の深さを意識しました。

清原:衣更月はクールに描かれている分、どこまで表情を表に出していいのか難しかったです。感情の出し具合について監督にも相談して演じました。あと、姿勢とか作法とかにも手こずりました。そこは頑張って演じたので見てほしいです。

神宮寺:僕はミステリアスな役柄だったので……劇中ではリア充ですね、彼女もいるし。

清原:あとノリも軽いよな。ミステリアスなのに(笑)。

神宮寺:超軽い。めっちゃ廉のこと好きだし(笑)。この映画の唯一の胸キュンポイントなんですが、赤目が花穎に抱きつくというシーンがあります。それが最初ものすごくやりにくかったです。赤目としては戸惑ってはいけないんですけど、僕自身が戸惑ってしまうという(笑)。

清原:リハのとき、だいぶ戸惑ってたね(笑)。

神宮寺:重ねていくごとに慣れていきました。

永瀬:監督からも「赤目はフレンドリーな感じだからちゃんといって!」って言われてたのにね。

神宮寺:あまりそういうことはしないので恥ずかしい。

永瀬:赤目は外国人のノリよね。

神宮寺:「ワッツアップ」みたいなね(笑)。

ーー神宮寺さんのワッツアップキャラはあってるんですか?

神宮寺:完全に無理してますよね(笑)。だから楽しんで演じられています。

永瀬廉、ナイフとフォークに苦戦 サラダを食べるシーンで「1枚しか刺せない」

ーー普段永瀬さんは関西弁ですが、セリフではおぼっちゃんっぽい標準語でしたね。

永瀬:そうなんですよ!僕、普段は絶対おぼっちゃま言葉とか使わないような子なのに。しかも(花穎は)標準語やし!

ーー標準語は難しかったですか?

永瀬:割と標準語は東京住んで身についていた部分もあるので大丈夫でした。でも、名前のイントネーションをちょくちょく注意されたりとかはありましたね。「雪倉(ゆきくら)」というキャラクターが出てくるんですけど、その「ゆきくら」のイントネーションが難しくて、何回かカットかかったことはありました。(スタッフに向けて大きな声で)すみませんでした!

ーー(笑)セリフになると大丈夫なんですね。

永瀬:あまりセリフの面では注意されないですね。「関西弁なってるよ!」とかはないです。こうやってる分(インタビューに答えてる分)には、意識していないのでどっちが出てるかわからなくて。演技のときは標準語って意識してやっています。

ーー御曹司キャラをやることで何か感じることはありましたか?

永瀬:たくさんの料理が順番に出てくるので、「まとめて出して!」と思いました。「一気に食っちゃいたいから!」って(笑)。

あと、一番難しかったのはフォークとナイフ。マジで難しいです。サラダとかもナイフとフォークで食べるんですけど、かなり手こずりながら……。正直ここも何回かカットかかりました(笑)。

清原:綺麗に食べなきゃいけないからね。ナイフとフォークを刺したらぺろってなっちゃったりするんですよ。

永瀬:サラダとかいい量が刺せなくて、1枚しか刺せないみたいな。何枚も刺してるつもりなのに、1枚だけ。で、ちょっと絵面的に悪くて「はいカット~!」(笑)。そこはほんまに難しかったです。

ーーお2人から見て、普段の永瀬さんと花穎にギャップはありましたか?

神宮寺:俺から言わせると2人ともヤバすぎますよ!(笑)カットがかかった瞬間、めっちゃふざけあってるんですよ?役とのギャップ半端ないですよ!(笑)

永瀬:カットかかってからも御曹司をやるのは難しいな。

清原:それはそうでしょう!俺も執事は無理!(笑)ちょこちょこ撮影の合間に監督とかが「衣更月、ちょっと花穎に水渡してあげてよ」とか言うんですよ。撮影中じゃないんですよ?なんで俺が執事の対応しなきゃいけないの?みたいな(笑)。

永瀬:(笑)「衣更月、水!」みたいにこっちも言ってみたりして。

清原:こっちもそれで投げるふりしたりして(笑)。結局渡すんですけどね。

神宮寺勇太、赤髪の裏事情を告白「前髪を下ろすとシースルーバング」

ーー神宮寺さん、今髪の毛が赤いのは役名(赤目)に合わせてですか?

神宮寺:ちょっとオヤジギャグみたいになっちゃってるんですけど(笑)。(赤髪というのは)漫画とは全然違うんですけどね。

この髪型で今前髪を下ろすと、女子の間で流行っているシースルーバングみたいになっちゃっているんです。めちゃくちゃスカスカになっちゃって下ろせない。ファンの人にはごめんねって言っています(笑)。

ーーファンからは前髪がある方が好評なんですか?

永瀬:極論ファンはなんでも好きやから。そこは大丈夫っしょ。神宮寺が坊主にしてもファンは好き!……たぶん。

神宮寺:たぶんでしょ(笑)。

永瀬:それ(赤髪)やったら似合ってるし大丈夫!(笑)

神宮寺:まぁまぁそうね。自分でも気に入ってます。

ーー永瀬さんは珍しく役ではメガネをかけてますね。

永瀬:メガネは合わせる衣装によってはちょっと怖い人みたいになってしまうんですけど(笑)。そこは、まぁ、どうなんやろ……似合ってるんかな?

清原・神宮寺:……似合ってるんじゃない?

永瀬:ためらうな~!

清原:クランクインのときは正直俺らも笑っちゃったよね(笑)。

永瀬:スーツもストライプであのメガネだったので。

清原:完全に怖い人になっちゃってたね(笑)。

永瀬廉、差し入れを求められ“主演”の重圧感じる

ーー永瀬さんは今回主演ということで、特に意識したことはありましたか?

永瀬:「主演」って気張らずに、気張ったら気張っただけどんどん緊張してあがっちゃうので、そこはあまり意識せずに、皆さんからなんでも吸収するって思いでやっています。いい意味で気負わずにリラックスして。……ただ、差し入れがめっちゃ求められる(笑)。「差し入れ楽しみやわ~なに入れてくれるんやろ~」っていうのはめっちゃありますね(笑)。

神宮寺:期待してるよ。

永瀬:まだいかなあかん俺?

神宮寺:屋台きてないよ、まだ。

清原:クレープ屋さんきてないよ(笑)。

永瀬:そこまでいかなあかん?それ、無理よ?

ーー(笑)お2人から永瀬さんの主演っぷりはいかがですか?

清原:単純に現場に来ると明るくなるんで……いいんじゃないですか(笑)。

永瀬:濁した(笑)。

神宮寺:僕としては支えたいな、と思いますよね。

永瀬:ナイスナイス。じゃあ、差し入れの方支えてもらってもいい?

清原:お金の方(笑)。

神宮寺:ちょっとくらいなら(笑)。

清原翔、『うちの執事が言うことには』は「単純に面白い」

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ーー最後に作品の見どころを教えてください!

永瀬:1番は衣更月と花穎の関係性ですね。ちぐはぐで意思疎通もできないところから、最後にかけて信頼関係の築き、不器用ながらお互いに想いを伝えようとしてくる、そこが1番見どころです。さらに赤目もかき乱してくるので。そこを衣更月と得た信頼で解決していくところを見て欲しいです。

清原:僕が台本を読んだときに感じた、単純に面白いなーという感情が映画を見た方に伝わればいいなと思います。

神宮寺:いろんな年齢の方が見易い作品です。設定は現実から離れているんですけど、どこか共感できるポイントが要所要所であるので、そこを見ていただけたらなと思います!

ーー楽しいお話ありがとうございました!

ストーリー

 名門・烏丸(からすま)家の御曹司、花穎(かえい)。留学先の英国から帰国した彼を待っていたのは、全幅の信頼を寄せる老執事の鳳(おおとり)ではなく、仏頂面の見知らぬ青年・衣更月(きさらぎ)だった。

 花穎の父・真一郎の突然の発令により、烏丸家第27代目当主となり、不本意ながらも衣更月と主従関係を結ぶ羽目になった花穎。新たに執事として仕える衣更月との関係も、ビミョーな空気が流れる。そんななか、烏丸家に謎の陰謀が降りかかるー花穎は当主として烏丸家を守り抜くことが出来るのか?

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『うちの執事が言うことには』は2019 年5月17日(金)全国ロードショー

取材・テキスト:堤茜子

(c)2019「うちの執事が言うことには」製作委員会

映画『うちの執事が言うことには』
映画『うちの執事が言うことには』
極上の上流階級ミステリ―誕生!2019年5月17日(金)全国ロードショー
映画『うちの執事が言うことには』
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