この世の中、男女の関係には様々な形はあるが、「ママ活」なる新しい関係がいま注目を集めている。

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 ママ活とは「若い男性が年上の女性の食事や買い物に付き合いお小遣いをもらう」行為で、 最近では福岡の男子高校生がネット上で「ママ活」を呼びかけたことを受け、補導対象になるなど社会問題にも発展している。そんな最中、対象となる両者を結びつけるマッチングアプリ「SILK(シルク)」が登場。現役大学生と年上女性を結びつけるサービスの特性から「援助交際の温床になるのでは?」との世間の反応や懸念に対してアプリの開発者である劉拓馬氏は「男性登録者の傾向を見ると高学歴の理系。東大や慶応、早稲田、一橋大、東工大などに多く、自分の頑張っている勉強や研究なり、話を聞いてくれる女性との出会いを求めている」と話すと、このサービスにおいて「男女間の金銭の要求や援助は原則禁止」であることを理由に「援助交際の温床になる」という懸念を明確に否定した。では、登録する男女は一体、何を求めているのか?

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 18日放送のAbemaTV『Abema的ニュースショー』では、「成長産業」「わからなくもない。育てたいと思う」「若い子とご飯を食べたい。癒されたいと思うことがそんなに悪い事か」といった地上波テレビの論調を紹介しつつ、今年夏のサービス開始からわずか3カ月で男女の登録者数が1万5000人に達した同サービスを、東大卒の元日本経済新聞記者でありながら元セクシー女優で、現在は社会学者という異色の経歴を持つ鈴木涼美氏が体験した。 

 「今までお金のある年上男性を相手にしてきたので、若い男性にはまったく興味がない。気が進まないです」と率直な心境を明かした鈴木だったが、一方で「お金でどこまで動くのか知りたい」と好奇心も語った。

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 待ち合わせ場所に現れたのは東京大学の文学部2年のカオルさん(23)。古代史や哲学、芸術学などを学んでおり、起業やベンチャーにも興味があるらしく、美術館やカフェ、バーなどに一緒に行きたいと話したカオルさんがサービスに登録したのは1カ月前。これまで実際に会った人は1人で、今後3、4人と会う予定があるという。「何目(何が目的)?」と単刀直入に切り込んだ鈴木に対して「同年代から聞けない話やアドバイスがもらえる。一種の社会経験」と答えると、その答えに一度は頷いた様子の鈴木だったが、サービスを利用する女性側のスタンスについて次のように続けた。

 「私(35歳)と同年代の女性もいると思う。しかし私にしてみれば、応援してください、力になってくださいという言葉は援助交際の隠語。隠語ととらえていいのか?」

 即座に否定したカオルさんと、イマイチ納得できない様子の鈴木は都内にあるバーに場所を移して話を続けた。例えば、と前置きをした鈴木は、自身の水商売の経験から“タダのものはない”という考えのもとに「10万円をあげるからホテルに泊まろうと言われる可能性もない事はない」「何もないけど旅行に行こうと言われたら」など、実態に迫るべく矢継ぎ早に質問を投げかける。

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 「草食系男子っぽいもんね……」と漏らした鈴木は、カオルさんの反応を根気強く探りつつ、起業やベンチャーに興味があるという情報から「出資したい、投資したいと言われたら、オイシイという気持ちは?」と本音を引き出すべく揺さぶりをかける。ここまで一切動じなかったカオルさんだが、鈴木の攻勢に「言われてみると、不安になってきた」と本音ものぞかせた。

 1時間の議論の末に、納得のいく答えを聞き出せなかった鈴木は「ママ活をする側ではない。まだ私は売る側だなと思いました」と、“らしい感想”を述べたが「パパ活の場合、ここまででいくらという隠語が決まっているが、ママ活は言葉ができて間もないこともあり、はっきりしていない部分がある。ただ今後は、需要に合わせて発展していく」と話すなど、あくまでも当初の懸念や疑惑は晴れないという趣旨の発言を行った。

 この発言を受けて、自身も東京大学出身で元・東京都知事の舛添要一氏は「草食系という話にもあったがダイナミックなところがなく、若い人はみんなこんなに元気がなくなったのかな、と思うと少しがっかりした」と感想を述べたが、元格闘家である前田日明氏の見解は少し違った。

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 「今はそう(金銭などの援助と肉体関係は禁止)でも、そのうち札束が飛び交うことになる。アウトサイダーという格闘技イベントを主催していて、そこには不良もまじめな子もたくさん来る。たまにご飯を一緒に食べることもあるが、中には多額の奨学金を背負ってしまってにっちもさっちもいかなくなっている子もいる。私が学生の頃は苦学生という言葉があった。バイトをしながら頑張っていたが、今は時給の高いバイトは派遣業に押さえられているようだ」

 現在の若者が置かれている苦しい立場、さらにそのことが及ぼす今後への悪影響について前田氏が見解を述べたことに続いて、元衆議院議員の金子恵美氏は「若い頃はもっと泥臭く頑張ることも必要。高学歴ということもあり、お金に関しても、目上の人の話を聞いて効率よく結果を出すことができる」と話すと、国際政治アナリストの渡瀬裕哉氏は「全くの官僚答弁。そこができる子たちだから、ママが喜ぶことも言える。ママたちの方も、あれでいいのであればニーズは合致している。好きにすればいい」と話した。

(AbemaTV/『Abema的ニュースショー』より)


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