23日、新宿バルト9にて映画『ハード・コア』の初日舞台挨拶が行われ、山田孝之佐藤健、荒川良々、山下敦弘監督、そして謎のロボット・ロボオが登壇した。

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 これまで数々の話題作を生み出してきた山田と山下監督の盟友コンビが、90年代に発表されたコミック「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」(作:狩撫麻礼、画:いましろたかし)を完全映画化。無骨ながら実は優しい平成のアウトロー・権藤右近を山田が、右近の友人で共に埋蔵金探しをする牛山を荒川が、エリート商社マンで右近の弟・左近を佐藤が演じる。

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 この日の舞台挨拶は朝一におこなわれた上映後に行われており、公開初日を迎えての感想を聞かれると、そのハードな作風から山田は「朝から観るような映画じゃないと思うんですが、観た方が楽しそうにしているので安心しました(笑)」と冗談まじりにコメント。山田演じる右近の弟・左近を演じた佐藤は「僕はそんなに(兄・右近に)似せようと意識しなかったんですけど、初めて完成したものを観たときに、我ながら『あれ似ているな?』と思って、そこが嬉しかったです。自分にとってもすごく新鮮で大切な作品になりました」と語り、客席からは拍手が起こった。

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 山下監督は「原作を読んだのが20年近く前で、山田くんと原作の話をしたのが8年くらい前。5年前から企画を進めて、ようやく今日みなさんに観せることができて……何か複雑な少し寂しさもありつつ……」と感慨深げな様子。さらに「個人的なんですけど、山田くん、この映を一緒に作ってくれてありがとうございました」と頭を下げ、二人三脚で映画化を進めていった山田に感謝。山田も「僕がこの原作を知ったときは絶版していて、売られていなかった。絶版している漫画を映画化するっていうのは普通は手を出さない。素敵な作品なので、映画を通して一人でも多くの方に知ってもらって広めることができて良かったと思います」と語った。

 それを受け、MCは佐藤に「佐藤さん、今の山田さんの表情を見てコメントを聞いて、いかがですか?」と質問。予想外の質問に、佐藤は驚いた様子を見せ「読めん読めん。表情から読みとれたことがないです(笑)」と苦笑い。すると、山田は「今日さっき喋ってときに(佐藤を)横から見ていたんですけど、かっこいいなーと思って。最近、髪伸びて前髪を上げているじゃないですか。下ろしている姿しか見てなかったから、本当に男前なんだな~」と突如佐藤の顔面を褒めだし、佐藤は赤面。「アプローチの仕方が綾野剛と一緒なんですよ(笑)」とツッコんだが、山田は「綾野剛が俺をマネしている」と説明し、客席からは笑い声が上がっていた。

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 映画のタイトルにかけ、MCから「ハードだと思う生き方」について聞かれると、佐藤は「みんなハードに生きてるんじゃないですか……最大の難易度ですね……(うまい答えが)思いつかね~」とまたしても困惑。しかし、「隣で孝之くんを見ていると、この人くらいハードに生きている人はいないんじゃないかと思います」とすぐに山田の名前を挙げ、「全てにおいて一生懸命だし、役に入り込む深さの次元が違う。彼は、本番中に気を失ったりしている。台本に『慟哭する』って書いてあって、本当に慟哭して救急車呼ばれちゃうとか。そこまではちょっとマネできない」と、山田の役者としての姿勢を絶賛。

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 山田は「ハードだな、と思います。人生いつも。なんでこんな大変なんだろうなといつも思います。でも、やりがいがあるし楽しいです」と自身の生き方がハードであると認め、「勝手な使命感を感じてやったり、そこに喜びや楽しみを感じてやっているので仕方ない。これ、早死にする人の典型ですよね(笑)」と自虐していた。

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 その後も、山田が質問に答えようとする佐藤に茶茶を入れるなど、終始イチャイチャした様子を見せた二人。仲よさげな様子に観客は大喜びだった。

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写真:野原誠治

テキスト:堤茜子

映画『ハード・コア』公式サイト
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