ある理由で資格を剥奪された元弁護士・小鳥遊翔子(米倉涼子)が、ワケありの弱小弁護士集団「京極法律事務所」を立ち上げ、どんなに不利な訴訟でも“勝利”を手にするため突き進む姿を描く『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系、木曜よる9時~)。12月6日、13日の2週にわたる最終章では、翔子が弁護士資格を失うキッカケとなった“因縁の殺人事件”に光が当てられる。

 その事件とは、受刑者・守屋至(寛一郎)がNPO法人「貧困を救う会」の幹部職員・市瀬徹(夙川アトム)を殺害した事件。至は自らも罪を認め、懲役9年の実刑判決を受けていたが、事件の奥には“隠された何か”があると直感した翔子は本格的に動き出す。

 そんな最大の事件をめぐる“最後の裁判”に証人として出廷するキーパーソンを、速水もこみちが熱演。被害者が所属していた「貧困を救う会」の代表・大峰聡に扮し、物語を意外な形で翻弄する。法廷に立った速水は「すごく緊張して、久々に震えました。自分でもビックリしましたね! 四方八方から、みんなに注目されてるので…。注目されるのは嫌いではないんですよ(笑)。ただ、法廷では張り詰めた視線が注がれるので、緊張しましたね」と、素直な感想を吐露。「しばらく法廷はもういいかな(笑)」と冗談めかす一方で、「そう思ってしまったほどの緊張感が、いい形で画面に映っていたらいいなって思いますね」と、役者としての熱い思いも明かした。

 米倉と速水は2012年2月に放送された『ナサケの女Special~国税局査察官~』での共演以来、同じドラマで顔を合わせるのは約7年ぶりとなる。久々に再会した米倉について、速水は「以前と変わらず素敵な方です。サッパリとしたお姉さんで、すごく優しいんですよね。僕は撮影現場ではあまりしゃべらないタイプなんですけど、米倉さんからよく話しかけてくださるんです」と笑顔。「今回も料理の話も一緒にさせていただいたので、先日の現場で僕の料理本もプレゼントさせていただきました」と、現場でのエピソードも明かした。

 ちなみに、『ナサケの女』では米倉演じる国税局査察官の心を奪うイケメン医師を演じ、キスシーンも演じた速水。今回はそんな色気とは程遠いものの、過去の事件をめぐって徐々に濃密なやりとりを展開していく。『リーガルV』の現場で改めて米倉と対峙した速水は「以前共演させていただいたときとは設定が全然違うので、お芝居をしている最中は新鮮味を感じました」と、新たな設定での再会にも喜んでいた。

【速水もこみち(大峰聡・役) コメント】

――大峰は最終章のキーパーソンですが、どんなイメージで演じてらっしゃいますか?

 大峰はNPO法人の代表として子どもたちと接しているときと、それ以外ではちょっと違う顔を持っているんです。さらに、翔子さんと会話しているときもまた違う雰囲気をまとっているんですけど、そういった違いを意識しつつ、現場でのやりとりも大事にしながら演じています。

――法廷に立ってみて、いかがでしたか?

 すごく緊張して、久々に震えました。自分でもビックリしましたね! 四方八方から、みんなに注目されてるので…。注目されるのは嫌いではないんですよ(笑)。ただ、法廷では張り詰めた視線が注がれるので、緊張しましたね。これまで『リーガルV』を視聴者として見ていたときも、法廷シーンの緊張感は感じ取っていたんですけど、それを今回肌で感じることができました。しばらく法廷はもういいかな(笑)。そう思ってしまったほどの緊張感が、いい形で画面に映っていたらいいなって思いますね。

――法廷シーン以外では、『リーガルV』の現場はどんな雰囲気ですか?

 米倉さんをはじめ、よく知っている方々が多い現場なので安心感はありますね。その一方で、僕はこう見えて緊張しぃなところがあるので、途中参加という点でついかしこまる感覚もあるんですよ。ただ、皆さんが本当に楽しんで撮影してらっしゃるし、ドラマの中のような掛け合いが普段もある! その様子を見て、一体感を大事に作品に取り組まれている印象を持ちました。

――米倉さんとは7年ぶりの共演ですよね。

 以前共演させていただいたときとは設定が全然違うので、お芝居をしている最中は新鮮味を感じましたね。米倉さん自身は、以前と変わらず素敵な方です。サッパリとしたお姉さんで、すごく優しいんですよね。僕は撮影現場ではあまりしゃべらないタイプなんですけど、米倉さんからよく話しかけてくださるんです。今回も料理の話も一緒にさせていただいたので、先日の現場で僕の料理本もプレゼントさせていただきました。作ってくださったかどうかは、まだ聞いていないので、分からないですけど(笑)。

――『リーガルV』の「V」はヴィクトリーを意味しますが、速水さんは勝ち負けにこだわりますか?

 こだわりますね。負け続けるよりは勝ちたいですから。その一方で、時には相手へのマナーとして、敢えて負けることも大事なのかなって思います。ただ、身長の高さに関しては、なかなか負けないですね! その点では、この現場でも負けませんでした(笑)。

――最後に、作品のみどころを含め、視聴者へのメッセージをお願いします。

 個性豊かな登場人物たちが人のために一生懸命汗をかいて、問題を解決しようとする“人間らしい姿”に、僕はとても魅力を感じているんです。最終章では、僕の法廷での緊張具合や(笑)、小日向文世さんと2人のシーンに漂う“人間ドラマが凝縮された緊迫感”にもぜひ注目していただきたいです。

■第8話(12月6日放送)あらすじ

 元弁護士・小鳥遊翔子(米倉涼子)が率いる「京極法律事務所」は集団訴訟で勝訴したのを機に、相談者が次々と詰めかけて大繁盛。そんな中、翔子はかつて弁護していた受刑者・守屋至(寛一郎)と1年ぶりに面会する。実は、公園でNPO法人「貧困を救う会」の幹部職員・市瀬徹(夙川アトム)を殺害した至は1年前、自らも罪を認め、懲役9年の実刑判決を受けていた。しかし弁護していた当時から、至の証言にどうも不自然さを感じていた翔子は、この事件の奥には“隠された何か”があると直感。それを探ろうとしていたのだ!

 弁護士・青島圭太(林遣都)から事情を聴いた「京極法律事務所」の面々は、翔子のために一肌脱ごうと決意。一丸となって、事件の背景を洗い直そうとする。ところがその矢先、「Felix & Temma 法律事務所」の代表弁護士・天馬壮一郎(小日向文世)の差し金で、弁護士会から「京極法律事務所」に業務停止処分の可能性を記載した警告書が届く。しかもその直後、翔子がこつ然と姿を消してしまったのだ! 翔子を失った「京極法律事務所」のメンバーは一人、また一人と去り、とうとう青島だけが残るという最悪の事態に追い込まれ…!?

 一方、「Felix & Temma 法律事務所」の弁護士・海崎勇人(向井理)は、弁護士資格を剥奪された翔子から至の事件を引き継いだ白鳥美奈子菜々緒)に、当時のことを再確認。そんな折、海崎は「貧困を救う会」の代表・大峰聡(速水もこみち)に“意外な人物”が歩み寄る姿を目撃し…!

 徐々に浮き彫りになっていく、とんでもない真実。一体なぜ至は殺人事件を起こし、翔子は弁護士資格を失ってしまったのか!? そして、解散危機に陥った「京極法律事務所」の運命とは…!?

(C)テレビ朝日

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