ベストセラー作家・浅田次郎の原作小説を実写化した時代劇映画『輪違屋糸里～京女たちの幕末～』（12月15日公開）の完成披露試写会が30日都内で行われ、溝端淳平、松井玲奈、佐藤隆太、塚本高史、加島幹也監督が参加した。
ともに新選組を演じた塚本と佐藤は大の仲良し。それゆえに壇上では何故か“幻のシーン”で大盛り上がり。新選組・芹澤鴨役の塚本はお気に入りのシーンとして「平山五郎が眼帯を買いに行くシーン」と挙げると、すかさず平山五郎役の佐藤は「そんなシーンない！買いに行くことは実際にあったことなのかもしれないけれど、本編では描いていないし、そんなのを入れたら尺の無駄でしょ！」とツッコミ。
そして佐藤も「芹澤鴨がお茶屋でホットにするからアイスにするかで悩むシーンがいい」とボケの逆襲で、塚本は「幕末時代にホットかアイスかは言わんだろう！」とツッコミ。このラブラブぶりに溝端は「この二人は仲が良すぎて、ある意味で混ぜるな危険」と呆れていた。
新選組・土方歳三役の溝端は「土方歳三はこれまで沢山の名優の方が演じてこられた幕末のスター。台本を読むほかに、別作品や史実を調べて土方を自分に埋め込む作業をしました。だから土方愛は強いままに演じました。映画は女性目線で描いているので、これまでのイメージとは違う土方像になっている」と役作りを真面目に回想。すると塚本は「一言だけ言わせてもらう。お前の土方歳三はすげえ嫌な奴だったよ！」と突き放して、自身が演じた芹澤鴨については「終始酔っぱらっている役。でも自分は酒強いから酔ったことがない。…何の話だっけ？」と自由奔放だった。
テキスト・写真：石井隼人
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