
40代男女の激しく濃厚なラブ・サスペンスを描いたドラマ『あなたには渡さない』(テレビ朝日系、土曜よる11時15分~)のスピンオフ『あいつには渡さない』第3話が、12月15日、AbemaTVにて配信された。
今回のスピンオフは、主人公・通子(木村佳乃)から夫の旬平(萩原聖人)を奪った多衣(水野美紀)と、料亭「花ずみ」で働く板前・矢場にスポットを当てたストーリー。本編では描かれない、多衣と矢場の“もう1つの恋物語”が展開される。
許されざる恋と知りながらも多衣への恋心を募らせ、やがて関係を持つようになった矢場。スピンオフ最終話となる第3話では、多衣から久しぶりに「会いたい」と連絡を受け、多衣が待つ喫茶店へ矢場がウキウキと向かうシーンから幕を開ける。
多衣から妊娠の報告を受けていた矢場は、来る前に購入してきた子どものおもちゃを多衣に見せ、自分と多衣の名前から一文字ずつとった、子どもの名前の候補を話し始めた。

子どもの誕生が楽しみで仕方ない矢場に対し、多衣は浮かない表情。そしてついに、話が止まらない矢場の言葉を多衣が遮り、「矢場くんの子じゃないの」と、衝撃の事実が告げられた。矢場はショックのあまり言葉を失い、呆然とするしかない。
さらに、子どもの父親は、通子の幼馴染で建設会社社長の笠井(田中哲司)であることが判明。「今まで嘘ついていたの。ごめんなさい。あなた、いい人だから」という多衣の言葉が、矢場の胸に突き刺さった。

「花ずみ」のカウンター席に1人座り、おもちゃを眺めていた矢場。するとそこに、「花ずみ」の従業員・佐知子(宮地雅子)がやって来て、思い詰めた様子の矢場に「おばちゃんが聞いてあげる」と、悩みを打ち明けるように促す。矢場は親友の話だと嘘をつき、事情を説明することに。
話を聞いた佐知子は「その女、二股不倫してたってわけ?」「とんでもないタマね。さっさと別れた方がいいわよ。女の風上にも置けやしない」とぴしゃり。挙句の果てには「そういう女はね、豆腐の角に頭ぶつけて死んじゃえばいいの」とまで言い放った。
その後、批判の矛先は矢場へと向かい、「女見る目ないんだろうな。その男、あまりモテないんじゃない?」「まともな女と付き合ったことがないから、コロッと騙されちゃったのよ」と言いたい放題。

さらに、妊娠3ヶ月の段階で子どものおもちゃを購入していたことに対し、「相当浮かれポンチになっちゃったのね。言っちゃ悪いけど、相当イタいよね、その男」と痛烈にこき下ろされ、矢場はどん底に突き落とされた。
この世の終わりのような顔で厨房に立ち、包丁を見つめる矢場に、佐知子は「そんな不景気な顔しないで、元気出しなさい」と声をかけて励ます。そして、おもちゃを早く返品するように勧める一方で、「矢場くんがもらっておくっていう手もあるわよね。あなたにだって子どもができるかもしれないじゃない」と提案した。

この言葉を聞き、ハッとする矢場。誕生日に多衣から贈られたネックレスを握りしめ、「いい人だなんて言葉、あなたから言われたくなかった。多衣さん、俺たち、本当にこれで終わりなんですか?」と、心の中で問いかけた。前途多難な矢場の恋の行方は、本編最終回に続く。
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