12月15日・16日に千葉の幕張メッセで開催された、対戦型カードゲーム「Shadowverse」 の世界一決定戦「Shadowverse World Grand Prix 2018」において、日本から出場したふぇぐがアメリカのPotwasherを破り、世界一に輝いた。優勝したふぇぐには日本のeスポーツ市場の大会では最高金額の優勝賞金100万ドル(約1億1000万円)、準優勝のPotwasherには20万ドル(約2200万円)が送られた。
今年2月より開始された予選を勝ち抜いた24人の選手により知略の限りを尽くした戦いが繰り広げられた「Shadowverse World Grand Prix 2018」。激闘の末にグランドファイナルへと駒を進めたのは、プロeスポーツチーム「よしもとLibalent」に所属し、プロリーグにも参戦しているふぇぐと、アメリカを拠点とする「Tempo_Storm」所属のプロゲーマー、Potwasherの2人となった。
昨年開催された「Shadowverse World Grand Prix 2017」で5位タイの成績を残しているふぇぐは「去年あと一歩か二歩のところで逃した世界チャンピオンという目標まで本当にあと少しのところまで来ました。ここまで来たら絶対負けません。応援よろしくお願いします!」と元気よくアピール。
対するPotwasherは「あまり緊張していない。ここに立てるだけでも嬉しいが、まだ先がある」とリラックスした様子だった。5本勝負で行われたグランドファイナルは、息詰まる攻防の連続となった。
第1バトルは互いの様子見から始まったが、ふぇぐが「フラウロス」を出してしまうという誤操作を起こし、僅かなミスを見逃さずに攻勢に出たPotwasherが、まず1本目を先取する。
しかし第2バトルは「マナリアナイト・オーウェン」から精神統一などで手札を補充。マナリアのキーパーツを全て揃え、大量展開を成功し完全に盤面を制圧したふぇぐが取り返し、1-1のタイに。その後も1本ずつを取り合い2-2となり、勝負の行方は最終バトルへと持ちこされた。
最終の第5バトルは互いに最後に残ったデッキ、ドラゴンを繰り出すミラーマッチ。ふぇぐはドラゴンミラーではやや不利と言われている後攻となった。
序盤はPotwasherが攻勢となり、瞬く間にふぇぐの体力を半分にまで削り取る。早くも正念場を迎えたふぇぐだったが、ギリギリの状況にも関わらず冷静な対処を続けた。
しかしPotwasherの攻勢は止まらず、敗北寸前のところまで追いこまれてしまうが、それでもふぇぐは粘りに粘り、守護カードを引かなければ負けとなるの場面で「侮蔑の信者+竜の託宣+純真の歌い手」で諦めずドローを重ねたことで、見事「ポセイドン」を引き当てエンハンスでプレー。
Potwasherは持っていた「アジ・ダハーカ」では決めきれず、両手を合わせて祈り続けたふぇぐが、Potwasherの反撃をしのぎ切った形で、優勝の栄冠を手にすることとなった。
世界王者となり、優勝賞金100万ドルを獲得したふぇぐは、観客席に向かって「応援してくれてありがとうございます!」と絶叫。今の気持ちを誰に伝えたいかと訊かれ「よしもとLibalentのメンバーに伝えたいです!」と答えると、会場に駆けつけていたチームメイトたちから歓声が上がった。
惜しくも準優勝となったPotwasherは「最善を尽くした試合だった。ふぇぐさんに『おめでとう』と言いたい」と語った。
また、表彰式において木村唯人プロデューサーより、来年度も「Shadowverse World Grand Prix」が今年と同じく優勝賞金100万ドルで開催されると発表され、会場は大いに盛り上がった。
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