アメリカ・ラスベガスで現地時間の2018年12月14日から16日にかけて開催された「ストリートファイターV AE」の公式世界大会「CAPCOM CUP 2018」において、日本から出場したガチくん(使用キャラ:ラシード)が同じく日本の板橋ザンギエフ(アビゲイル)にリセットにまで追いこまれながらも勝利し優勝。賞金25万ドル(約2700万円)を手にした。
「CAPCOM CUP 2018」は3月から12月にかけて行われた予選大会で上位の成績を収めた、32人の選手による1年の総決算となる大会。
ウィナーズから勝ち上がったのは、セミファイナルで優勝候補の藤村(いぶき)に逆転勝ちを収めたガチくん。ルーザーズからは、数々の強敵を圧倒的な爆発力で押しきった板橋ザンギエフが這い上がった。
この2人は、2018年6月から7月にかけて開催された「ストリートファイターVオールスターリーグ」で「イタザンオーシャン」としてチームを組み、共に優勝の栄冠を掴んだメンバー同士。リーグ開催前に行われたドラフトでは、リーダーの板橋ザンギエフが「まだ脚光を浴びていない選手を選びたい」として選抜したのがガチくんだった。

そんな2人による「CAPCOM CUP 2018 GRAND FINAL」は、リセットにまでもつれこむ激戦となった。
第1セット第1バトルは板橋ザンギエフが時間をたっぷり使い、じっくりと攻める展開。ガチくんも時間切れ寸前にアルタイルを決めるなどして逆転を狙うが、ほんのわずかの体力差で落としてしまった。
その後も激しい星の取り合いが続くが、際どい勝負所ではことごとく板橋ザンギエフの攻撃が決まり、3-0でリセットというガチくんにとっては最悪の展開を迎えてしまった。
しかしここで、ガチくんは自身もラシードも衣装を変更。心機一転臨んだリセット後は、リスクを恐れず積極的に攻めに出て、板橋ザンギエフを端に追いこみ有利な状況を作ってからの起き攻めや投げで逆に一方的に圧倒。第3セットこそ落とすものの、最後まで流れを逃さず攻め切ったガチくんは、3-1で勝利。「CAPCOM CUP 2018」優勝の栄冠を掴み取った。
優勝したガチくんは「普段からサポートしてくれる人はもちろんのこと、地元広島の方のサポートも糧になりました」と、周囲の方への感謝の念を口にしていた。また賞金の使い道を尋ねられた際には「家を建てます」と笑いながら答えていた。

ガチくんには優勝賞金25万ドル(約2700万円)と優勝トロフィー、来年度の「CAPCOM CUP」への優先出場権が与えられた。また、今大会では3位までを日本勢が独占。ベスト8にも5人が残り、日本勢の強さが際立つ結果となった。
【GRAND FINAL試合結果】
(リセット前)
ガチくん 0-3 板橋ザンギエフ
(リセット後)
ガチくん 3-1 板橋ザンギエフ
【CAPCOM CUP 2018 最終結果】
優勝 ガチくん(日本・ラシード)
準優勝 板橋ザンギエフ(日本・アビゲイル)
3位 藤村(日本・いぶき)
4位 Xian(シンガポール・いぶき)
5位タイ Justin Wong(アメリカ・いぶき)5位タイ ボンちゃん(日本・ナッシュ/かりん)
7位タイ Angry Bird(アラブ首長国連邦・是空)
7位タイ ももち(日本・コーリン)
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