全国各地で行われるコミックマーケットをはじめとした同人誌即売会では、アニメやゲームなどのキャラクターに扮するコスプレが人気だ。プロコスプレイヤーとは、コスプレを職業とし、コスプレの仕事で生計を立てている人のことをさす。
今田耕司、飯尾和樹、いとうあさこがMCを務める『いの一番』が、AbemaTV(アベマTV)のバラステ枠(毎週日曜よる放送中)で放送され、プロコスプレイヤーのえなこが登場。成功の秘訣からプライベートまでを深掘りした。
日本で最初に“プロコスプレイヤー”と呼ばれたえなこは、コミケ(コミックマーケット)や撮影会などを活動の場としており、人気雑誌の『週刊ヤングジャンプ』で表紙グラビアを飾った経験もある。地震・豪雨災害の被災地支援のために、チャリティー撮影会も主催し、義援金268万円が集まったという。
今でこそプロコスプレイヤーとして活躍しているえなこだが、最初は趣味でコスプレを始めただけだった。一時は学業に専念するため、コスプレ活動を休止。時間ができたため、それまで経験のなかったメイドカフェのアルバイトをどうしてもやりたいと思い立ち、地元・名古屋でアルバイトを始めた。
「ファンの女性が東京からバイト先までやって来て『またコスプレやらないんですか?』と聞いてくれた。そのときは『今は学生生活とバイトが楽しいので』と答えたのですが、その後も何度かバイト先に来てくれて『(コスプレに)戻らないんですか?』と声をかけてくれた。だんだん『もう一度やってもいいかな』と思うようになって、また活動を始めたんです」
ファンの熱烈な要望に応え、えなこは3~4年ほど前にコスプレイヤーとして復帰。今ではプロコスプレイヤーと呼ばれるまでになった。大好きな趣味が仕事になったことで、えなこは「世界が180度変わった」と語る。
「大切なのは、コスプレをするキャラクターのイメージを壊さないこと。アニメやゲームが好きという気持ちを忘れないこと。好きなキャラクターを尊いと思うこと。もともと、アニメ・ゲームが好きでコスプレをやるようになった。キャラクターを大切にしたいという思いが強いので、この気持ちを忘れないことで、よりコスプレに気持ちが入る」
「何歳までコスプレをやりたい?」と聞かれたえなこは「キャラクターの中には、歳をとらないとできないキャラクターもいるので、コスプレの可能性は無限だと思う」といい、「私が飽きるまで、好きなだけ好きなようにやっていきたいと思います」と、まさにプロの“神回答”。これからもコスプレを続けることを宣言した。