20日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで「乃木坂46 アンダーライブ 2018~関東シリーズ~」が開催。19日と合わせての2daysで、チケットは即日SOLD OUTの2万人を動員し、グループ年内最後のライブを締めくくった。
5月の中部シリーズ6days、10月の北海道シリーズ4daysを経て迎えた関東シリーズ2daysは、グループを卒業する川後陽菜のラストステージ。ライブ開始前の“影ナレ”での「私の好きな…好きそうな曲があったら、黄色と白の(サイリウム)とか」との“予告”に、観客はざわめき立つ。
そんな中迎えたオープニングは、7thシングル「バレッタ」に収録のアンダー楽曲「初恋の人を今でも」から。続けて「あの日僕は咄嗟に嘘をついた」を披露し、「転がった鐘を鳴らせ」では北野日奈子が「アンダーライブへようこそ!最後まで楽しんでいってねー!」と叫ぶと、客席も大きな歓声で応える。「My Rule」「ブランコ」「自由の彼方」とアンダー楽曲を続けて披露し、その後のMCパートでは伊藤かりんが「1曲目からすでに泣いちゃいました。川後とポジション近い、歌割り一緒とか多すぎて」と早速涙を見せたことを告白。
続くユニットブロックでは、「『満月が消えた』はアンダーライブでユニットをやらせてもらう時、いつも川後さんと一緒なんですよ。それが最後って思うとすごく悲しいです」(佐々木琴子)、「『君に贈る花がない』はサンクエトワールというアンダーメンバー5人で結成されたユニットで、今回3人で披露するのはどうなんだろうと思ったんですけど、ひめたん(中元日芽香)が卒業した今、伝えていくのは4人しかできないので、アンダーライブで披露できて良かった」(北野)と、それぞれ思い入れのある楽曲を披露した。
さらに、「自惚れビーチ」「シークレットグラフィティー」「左胸の勇気」「13日の金曜日」「狼に口笛を」とアップテンポな楽曲が続くと、会場のボルテージも高まっていく。
迎えた最終ブロック、今回のアンダーライブでセンターを務める北野のVTRが流れ、「ダンスが苦手だった」「真ん中に立たせてもらっているので、ちゃんとできて当たり前。プレッシャーを感じながらそれ以上のものを見せたい」というセンターとしての思いが語られる。そしてVTR明け、北野がセンターステージに1人で登場すると、照明の光とリンクした約3分にわたるダンスパフォーマンスをやり遂げた。
その後、「アンダー」「制服のマネキン」「インフルエンサー」「ここにいる理由」「日常」とダンスナンバーを披露し、客席から大きな歓声があがる中、本編は締めくくられた。
アンコールでは、1期生・西野七瀬と若月佑美の卒業シングル「帰り道は遠回りしたくなる」、選抜メンバーでも歌われている「孤独な青空」「サイコキネシスの可能性」を披露。ここまでセンターとしてライブを引っ張ってきた北野が率直な思いを語った。
「前に楽曲の『アンダー』に対して、『どういう感情で歌ったらいいかわからない』と言ったことがあるんですけど、正直いまも何が正解かはわからないです。でも、正解がないところがすごくいいなと思います。アンダーメンバーそれぞれがポジションを任されて、そこでどうやって輝くかは自分次第で。たとえスポットライトが当たっていなくても、アンダーメンバーは自分自身が光を放てるメンバーだと思います。そこがアンダーメンバーの良さであり、強みだと思っています。私はあの曲をすごく大切に思っています。これからも大切に歌いたいなと思います。
それから、今日でこのメンバーでのアンダーライブは最後になりますが、このメンバーだからこそ、このアンダーライブができたと思うし、みんなとこの時を過ごせたことが本当に幸せに思います。数年後それぞれがここを飛び立って、どんなところで、どんなことをして、どうやって輝くかはわかりませんが、今日のこの時が人生の宝物で、人生の財産になると思います。私は頼りなかったと思いますが、みんなと同じ空気の温度になれたことが本当に幸せに思います。本当にありがとうございました」
そして、いよいよ川後にバトンタッチ。「乃木坂の詩」を歌い終えた後、「言葉足らずになるのが怖いので」と用意した手紙を読み上げた。
「乃木坂46に入ってたくさんの思い出がありますが、私を成長させてくれたのはこのアンダーライブです。1回目のアンダーライブから今日まで全ての公演に出演してきました。自分に誇れるものがあるとしたら、乃木坂のメンバーで一番ライブをやってきたということです。始まった当初からは想像できなかった、こんなに素敵な景色が見られて悔いはありません。応援し、支えてくれたファンの皆さんが、今日まで私をアイドルにしてくれました。私の夢は、いつもファンの方と叶えてきました。数いるアイドルの中から、乃木坂46の川後陽菜を見つけてくれて本当にありがとうございます。私がここまで来られたのは、最初は反対していたけれどサポートしてくれた家族、友達、スタッフの皆さん、ずっと一緒に戦ってきたメンバー、ファンの皆さん全ての方のお陰です。たくさんの愛をありがとうございました」
涙で言葉を詰まらせながらも、感謝の言葉を伝えた川後。最後に「私の大好きな曲」として選んだのは、「ハルジオンが咲く頃」。涙で歌えなくなるメンバーもいる中、アリーナ席は黄色のサイリウム、スタンド席は白のサイリウム一色と客席には“ハルジオン”が咲き、卒業する川後の最後のセンターを彩った。
<乃木坂46 アンダーライブ2018 ~関東シリーズ~ セットリスト>
M0:Overture
M1:初恋の人を今でも
M2:あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
M3:転がった鐘を鳴らせ!
M4:My rule
M5:ブランコ
M6:自由の彼方
MC1
M7:遠回りの愛情
M8:私のために誰かのために
M9:傾斜する
M10:君は僕と会わない方がよかったのかな
M11:満月が消えた
M12:君に贈る花がない
M13:誰よりもそばにいたい
MC2
M14:自惚れビーチ
M15:シークレットグラフィティー
M16:左胸の勇気
M17:13日の金曜日
M18:狼に口笛を
MC3
M19:アンダー
M20:北野ダンスインスト
M21:嫉妬の権利
M22:制服のマネキン
M23:インフルエンサー
M24:ここにいる理由
M25:日常
EN1:帰り道は遠回りしたくなる
EN2:孤独な青空
EN3:サイコキネシスの可能性
MC4
EN4:乃木坂の詩
EN5:ハルジオンが咲く頃