AbemaTVにて放送中、オトナの事情をスルーしまくる!スマホ初の本格ニュース番組『AbemaPrime』。TV Bros.がAbemaTVの人気番組や番組情報をまるまる一冊にまとめた、現在発売中の『AbemaTV Bros.』(東京ニュース通信社発行)では、総合司会を務める小川彩佳アナの等身大なインタビューの模様を収録している。
─『報道ステーション』の任期を終えた翌週、間を空けず『AbemaPrime』にシフトしましたが、切り替えはうまくいったのでしょうか?
「報ステ」と「アベプラ」は180度違うと言えるくらい別モノなので、切り替えがスムーズにいったかというと……難しかったですね。中3日という極めて短い期間で、自分の中で振り切るためには何かの力を借りる必要があったので、無理やり髪を切ってみたりもして(笑)。そんなオーソドックスな方法で気持ちを切り替えて、「アベプラ」の初日に臨みました。
─以前、ある女優さんが話していたんですけど、「一つの役を演じ終えて次の役に入る前に、髪を切って役を落としていた」と……。
その気持ち、わかる気がします。女性の髪には何かが宿っていて、切ることで新しい自分に生まれ変わるような感覚がなきにしもあらず、なんですよね。よく考えてみたら「報ステ」の担当になった時も髪を短くしていました。どうも私は、気合いを入れたい時に髪の毛を切りたくなるみたいです(笑)。
─小川さんの芯を太くしたであろう「報ステ」に加わったのが、東日本大震災直後。言うまでもなく、凄まじい時期でした。
おっしゃるように、大変なタイミングで就任することになったな、というのが本音でした。単純に比較できるものでもありませんが、「アベプラ」に移ってきた時とはまったく違う環境で、心境としてもものすごく複雑だった覚えがあります。以後7年半、『報道ステーション』だけを担当してきたので、眠っていた感覚や使わずにいた神経や筋肉も、自分の中にはあったんですよね。〝アベプラ〟は自分自身をさらけ出すところもある番組なので、心の扉をこじ開けるのに少し時間がかかってしまったかな、と自覚してもいるんです。
─確かに、扱うテーマは時事的かつ硬派でありつつ、情報ワイドショーのトーク的なアプローチで語っていくのが独特ですよね。
そこはやはりネット番組ならではといいますか、地上波では扱わない……もしくはスルーされがちなテーマを取りあげることで、独自性を打ち出してもいて。ちょっと前に『アフターピル(緊急避妊ピル)』について、30分くらいかけて掘り下げたんですけど、地上波に身を置いていた時には、あまり意識を向けていなかった話題に触れられるのが、自分としても刺激的だったりします。
現在発売中の『AbemaTV Bros.』では、素の小川アナについても触れたインタビュー全文、更にフォトジェニックなグラビアも掲載されている。テレビよりスマホが気になる若者が“本当に知りたいこと”を地上波とは違う視点で、多士済々のコメンテーターと共にお送りする『AbemaPrime』は毎週月曜~金曜・後9:00~11:00にオンエア中。
※『AbemaTV Bros.』(東京ニュース通信社)より抜粋。『AbemaTV Bros.』は全国の書店、ネット書店、コンビニなどで発売中。
取材・文/平田真人 撮影/細居幸次郎
■Pick Up
・「ABEMA NEWSチャンネル」がアジアで評価された理由
・ネットニュース界で話題「ABEMA NEWSチャンネル」番組制作の裏側