パートナーと連絡が取れるまで電話をかけ続けたり、SNS上でネットストーキングをしたり……。日頃からパートナーがどこにいるか追跡し、束縛する女性がいる。
SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース』(AbemaTV/アベマTV※毎週土曜23時から放送中)では「危ないオンナ大集結SP」を放送。後編では「束縛アプリで追いかけて!」をテーマに、恋人を束縛してしまう女性たちの本音に迫った。
(▲株式会社メンヘラテクノロジー代表取締役・らんらんさん)
らんらんさんは、3年付き合っている彼氏を束縛し続けている。彼氏のスマホにGPS搭載のアプリを入れてもらったらんらんさん。「(GPS搭載のアプリは)最近流行っている。JK(女子高生)やJD(女子大生)に人気」だという。
GPS搭載のアプリを入れると、その場所での滞在時間や、充電がどれくらい残っているか、また移動速度まで分かってしまう。スマートフォンにアプリさえ入れておけば、24時間パートナーを追いかけることができるのだ。
話を聞いていたタレント・鈴木奈々は「私は(GPSアプリを)使ったことがない」という。しかし、最近行った夫への束縛行為について「夫が友達と大阪旅行でUSJに行くと聞いた。『男友達と2人で一緒に行くかな?』と不安に思って、友達を誘ってUSJまで追いかけた。USJで夫を探し出して『見つけた~!』って」とエピソードを紹介。
(▲MC・SHELLY)
自身の住む茨城県から大阪のUSJまで夫をストーカーするという束縛行為にMCのSHELLYは笑いながら「怖い!」と引き気味。鈴木も「旦那はすごくびっくりしていたけれど、そのあと私と遊んでくれた。でも嫌だったと思う」とさすがに少しやりすぎたと反省。
鈴木は「夫からは一度も束縛されたことがない。私が仕事をするのを邪魔しちゃいけないと思っているのか、電話がくることもない」と話し、夫からはまったく束縛されないという。鈴木自身は20~30回も夫に電話をかけ続けることもあるのに、夫から電話はかかってこない。
「逆に私が束縛されたい」と鈴木が話すと、NPO法人女性人権支援センターステップ理事長・栗原加代美さんは「ほっておいてみたらいいのでは? 束縛をやめたら追ってくるかもしれない」と提案。しかし、鈴木は「でも電話したい」と譲らない。
鈴木の夫は中学の同級生であり、交際期間を含めると約10年の付き合いになる。なぜ束縛をやめられないのだろうか。鈴木は「自分に自信がないのかな。不倫や浮気をされたことがないのに、自分でも不思議」と困惑気味。
前述の栗原さんが「愛情イコール束縛だと思っていませんか。『束縛することは私の愛情を示していることなんだ』って思っているのかも?」と質問すると、鈴木は「私絶対それだ。謎が解けました。本当にそうだと思います」と興奮。「私が芸能界にいて、仕事ばかりしてるし、寂しい思いをしているかなと思って。束縛が愛情表現だと勘違いしていたのかも」と納得した。
(▲精神科医・木村好珠先生)
番組では精神科医の木村好珠先生が、束縛体質になってしまう人の特徴について「自分に自信のない人が多い。あと、プライドが高いという特徴もあります。自信がないからそれを補うためのプライドの高さ。『自信があるからプライドが高い』と思われがちだけれど、女性は『ここダメかな、イケてないかな』と思うときに『いや、でも!』と少し偽ったプライドを持つことが多い」と解説。「家庭環境の問題でお母さんから愛情がなくて、もともと嫉妬深い性格になっている人は愛情の示し方が分からない。男性不信の人も当てはまる。お財布の紐が緩くてお金で束縛するような“貢ぐ人”も危ない」と語った。
木村先生によると、束縛には「オセロ症候群」と「エロトマニア(妄想性障害)」の2つのパターンがあるという。木村先生は「“オセロ症候群”の場合、浮気をしていなくても、勝手に浮気相手がいると勝手に考えて自分で調べ、浮気相手がいなかったことに安心感を得る。さらに、この安心感を得るために何度も同じことを繰り返す」と紹介。“エロトマニア”の場合は、自分が相手から愛されていると妄想し、「相手が嫌がっていても『それは本音じゃないでしょ?』と思い込み、攻撃的になりやすい」と解説した。
(C)AbemaTV
(AbemaTV『Wの悲喜劇』より)
(ライター/小林リズム)