数々の映画、ドラマに出演し、名実ともに日本を代表する俳優・山田孝之が、1月26日(土)より全国公開となる映画『デイアンドナイト』で、初の全面プロデュースに挑戦。映画『キングダム』などへ出演する阿部進之介が企画・主演を務め、メガホンをとったのは若手監督最注目株と名高い、藤井道人。同世代の才能溢れる3人が集結し、心揺さぶる人間ドラマが誕生した。
海外では、ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットをはじめとしたハリウッドスターが、数々のプロデュース作品を発表している近年。実は日本でも、監督・プロデューサーとして、自ら映画を作り上げる俳優が映画界を盛り上げている。今回は、そんなマルチな才能を持つ俳優たちを紹介する。
-
斎藤工
作品ごとに変化する演技力と、溢れ出る大人の色気で観る者を虜にしてきた俳優・斎藤工。芸能界きっての映画通として知られる斎藤は、“齊藤工監督”名義で、数々の短編映画を手掛けてきた。そんな齊藤監督が放つ初の長編映画作品となるのが、『blank13』。13年前に失踪し、がんでこの世を去った父。空白だった13年間が父の死後、少しずつ埋まっていく家族の物語を描いている。シリアスとコメディが混在した独自の世界観を国内外で高く評価され、上海国際映画祭で日本人俳優初の《最優秀監督賞》を受賞するなど数々の映画祭を席巻!監督としての頭角を現した齊藤は、フェラガモのブランデッドフィルムや初のホラー作品を手掛けるなど、現在も精力的に活動中。今後、齊藤監督が私たちをどんな世界観を見せてくれるのか、期待は高まるばかりだ。
-
小栗旬
日本を代表する人気と実力を兼ね備えた俳優・小栗旬も、映画監督としてデビューしている。かねてより監督業に興味のあった小栗が監督初作品として選んだのは、10代の頃から温めていた企画を映画化した『シュアリー・サムデイ』。撮影現場では、役者陣と同じ目線に立ち、常に気を配っていた小栗。その一方で、人生初の監督という大役に、毎日プレッシャーに押しつぶされそうだったという。しかし、完成した作品を観ると、「みんなの今を生きる顔を切り取ることができた」と、渾身の出来栄えに胸を張っていた。小栗の長年の夢が詰まった、極上の青春ストーリー。新たな小栗の才能を、その目で確かめてほしい。
-
山田孝之
俳優の枠を飛び出し、様々な分野で活躍している山田孝之は、1月26日(土)に全国公開となる映画『デイアンドナイト』で、初の全面プロデュースに挑戦。本作は、「人間の善と悪」という重厚なテーマを軸に、愛する家族が殺され、自らの善悪に翻弄されるものたちの姿を静かに描き出す、完全オリジナル作品となる。
これまで、ドラマの制作総指揮などを手掛けてきた山田だが、映画のプロデュースは意外にも初めて!多忙の合間を縫って、ロケ地の交渉から資金調達、脚本会議など製作過程の全てに携わっている。なかでも脚本会議では、主人公以外の全てのキャラクターを山田が実際に演じ、台詞を修正していくという、珍しい手法で進められた。4年の歳月をかけ修正した原稿は28稿となり、クランクイン間近に遂に完成。さらに、約1ヵ月間の秋田県の撮影でも、毎日のように現場に足を運び、俳優陣のケアや、雪かき、掃除など、どんな細やかな作業も率先して行った。
プロデューサーを買って出たきっかけとして、俳優活動の際に、疑問点が出てきたからという山田。「それを自分が改善できたら、後輩に同じような思いをさせないで済むのではないかと。自分も作り手として何かできないかと思った」と、プロデューサー業にかける熱い想いを明かしている。
俳優仲間のため、今後の映画界のため、先陣をきってプロデューサー業に尽力した山田の入魂の野心作に注目だ。
『デイアンドナイト』ストーリー
善と悪はどこからやってくるのか。父が自殺し、実家へ帰った明石幸次(阿部進之介)。父は大手企業の不正を内部告発したことで死に追いやられ、家族もまた、崩壊寸前であった。そんな明石に児童養護施設のオーナーを務める男、北村(安藤政信)が手を差し伸べる。孤児を父親同然に養う傍ら、「子供たちを生かすためなら犯罪をも厭わない。」という道徳観を持ち、正義と犯罪を共存させる北村に魅せられていく明石と、そんな明石を案じる児童養護施設で生活する少女・奈々(清原果耶)。しかし明石は次第に復讐心に駆られ、善悪の境を見失っていく——。
(c)2019「デイアンドナイト」製作委員会