部下に暴言を浴びせたとして非難を浴びていた兵庫県明石市の市長が1日、辞任の意向を固めた。1月31日放送のAbemaTV『NewsBAR橋下』で、橋下徹氏がこの問題について苦言を呈した。
泉市長とは司法修習同期だという橋下氏。司法研修所時代には一緒にラグビーをしたこともあったという。
「社会人になってからは疎遠になってしまったけれど、熱心に弁護士活動していたことはわかっている。だけど市長が部下に発言するということは、とてつもない権力の行使であって、親子間の発言とは全然違う。職員は"気にしていません"って言っているみたいだけど、そう言わないと市役所の中では生きていけないということもあると思う。仕事の上での注意・叱責はあると思うが、前半部分にあった"アホか""火つけてこい"というのは余分。これだけ女性や部下をセクハラ・パワハラから守っていきましょう、こういう言動はやめましょうと世の中がラインを引こうとしている時に、工事が遅れたからといって泉市長の発言が認められるとしたら、世の中の政治家の発言は批判できなくなってしまう。むしろ泉さんは7年間、工事のチェックをしていなかったのかと思った。そこまで重大な話なんだったら、部下を通じて、もしくは自らがちゃんと管理しないといけなかったはずだ。やはり市長として一発アウトな発言だったと思う」。
さらに自身が首長をしていた時のことや大阪府の松井知事についても触れ「公務員に対して一般論として"働け!白アリ!"と言っていたけど、目の前の職員に対しては、年下であろうがいつも"さん"付け、敬語で話をしていた。ただ、圧はあったと思う(笑)。あとは理詰め。"どうなんですかって?"ってガーッと追い詰めてくから、そっちのほうがタチが悪いかもしれないし、いっそ"アホ!"って言ってくれたほうがいい、と思う人もいたかもしれないけどね(笑)。松井大阪府知事なんて、不適切発言だらけだから、現職知事が"アホか、なめとんかコラ!"とか言ってるのに、記者は"もうちょっと考えなさいよ"という意味合いなのかな、とかって考えて問題視されないもんね(笑)。でもあれは、リーゼントの松井知事だから。"これいいな"と思って他の人が真似したらダメ」とコメントした。
また、「僕は政治家の発言が一部分だけ取り上げられて批判されるのは仕方ないと思っている」とした上で、「びっくりしたのは、いつも政治家の発言を切り取ってわんわん批判している羽鳥さんの『モーニングショー』が、今回に関しては背景事情をむちゃくちゃ詳しくやっていた。そういう報道をするんだったら、これから政治家の発言は全部背景を探ってから批判しないといけなくなる」とも指摘していた。(AbemaTV/『NewsBAR橋下』より)