4日、歌舞伎俳優の市川海老蔵が、六本木歌舞伎・第三弾『羅生門』の制作会見を都内で行った。
今回の歌舞伎で蘇えるのは、芥川龍之介の文学作品『羅生門』。生きる為の悪、人間のエゴイズムを描くもので、演出は三池崇史氏が担当。そして、今日の会見では、歌舞伎初出演となるV6・三宅健との共演に注目が注がれた。
海老蔵は、隣に並んだ三宅の第一印象を聞かれて「V6でデビューされたときに、グループで一番カッコイイと思ったのが、三宅さん」とさらり回答。「今、聞いたら(三宅が)16歳でデビューされたそうです。私の場合は18歳。ほとんど同じ世代なわけです。ずっと見てきました」と明かした。
今作で「共演することが決まったときには、周りの方の評価が高いと伺っています」。ルックスも人柄も良いことを確認して「相当、モテるだろうなという印象です」と三宅に伝え「大変、恐縮です」と相手を照れさせた。
その印象を知った三宅「僕の年齢は39歳。人生の中で、まさか歌舞伎に出演させていだけることになるなんて、本当に考えもしなかったことです」と想像していなかったオファーに驚いた様子。
「ずぶの素人である私が、舞台に立たせて頂けるなんて、生涯に一度あるかないかのこと。このお仕事が最初で最後のつもりで、頑張ろう…」とコメントしている途中で、海老蔵が「えっ、最後なの?」と驚きながらツッコミ。気づいた三宅は「そうでした。(今後のことは)分かりませんね」と回答。表情をキリリ引き締め「あの…そのぐらい捨て身で、無我夢中の境地で舞台に挑みたいと思います」と言い直していた。
公演スケジュールは、今月22日の東京公演(EXシアター六本木)を皮切りに、3月13日からの大阪公演(オリックス劇場)、3月21日から北海道公演(わくわくホリデーホール)と続く。
テキスト・写真:野原誠治