平成最後のセンター試験が1月19日と20日に行われた。入れるものなら入りたいと誰もが望む、東大。しかし、世間から羨望の眼差しを受ける一方で、生き辛さを感じる東大女子もいる。
SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース』(AbemaTV/アベマTV※毎週土曜23時から放送中)では、「東大出たけど苦戦中」をテーマに、東大を卒業した女子たちの複雑な胸の内と、その後の人生に迫った。
(▲杉山奈津子さん)
中学生の頃からうつ病を患っていた杉山奈津子さんは、保健室で出会ったうつ病の本に救われ「東京の出版社に行って自分も本を出したい」と決意。母親から「国立じゃないとダメ」と言われ、自身も「“東京大学”だから東京にあるんだろう」と思い、東大を受験した。努力の結果、見事、東京大学薬学部に合格できた。
しかし、本を書きたくて上京した杉山さんは、周りと同じような働き方に納得できず、卒業と同時にニートの道を選択。周囲から「東大を出たのにもったいない」と言われながらも、うつ病に関する本を出版した。
(▲石井てる美さん)
一方で、芸人の石井てる美さんは、東大卒業後に大手外資系コンサルティング会社であるマッキンゼーに入社。華々しいエリート街道を走ると思いきや、1年で会社を辞め、芸人へと転身した。
「自分が何をしたいかはさておき、すごいところから内定をもらって浮かれていた」と振り返る石井さん。しかし、入社後にリーマン・ショックが起こり、必要以上に大きなプレッシャーからうつ状態になってしまった。
(▲ヒラリー・クリントンのモノマネをする石井さん)
「今まで一番を目指してきたけど、一番を目指した先に自分の幸せがなかったことに気づいた。生きるために仕事をするのであって、仕事をするために生きているわけじゃない」と、自分の人生に向き合った石井さんは「やりたいことをやろう」と思い、退社。その後、芸人の養成所に入り、ヒラリー・クリントンのモノマネで注目を集めた。
(▲千田有紀さん)
武蔵大学教授の社会学者で、自身も東大卒の千田有紀さんは「恋愛市場において東大(卒の女性)がプラスかマイナスかというと、99%マイナス」だと話す。千田さんは過去、キスをした男性から「東大を出た女の子とキスするのは初めてだよ」と言われたという。
(▲樋田敦子さん)
『東大を出たあの子は幸せになったのか「頭のいい女子」のその後を追った』(大和書房)を出版したルポライター・樋田敦子さんによると「東大生は7割が東大同士で結婚する」という。
東大を卒業した者同士のハイスペック婚。樋田さんの話を聞いた石井さんは「在学中は(東大フィルターという)色眼鏡でお互いを見ないし、東大という偏見でも見られない。(女性よりも)男性の人数が多いので、絶好のチャンスだった」と話す。絶好のチャンスだった学生時代を逃してしまい、独身の今、石井さんは「一番大切なことを東大は教えてくれなかった」と悔しさをにじませる。
やはり、東大で出会う男性は他の男性とは違うのだろうか。東京大学医学部卒の夫がいる杉山さんは「(東大の男性は)勉強が飛び抜けている分、何かが欠けている。それでプラマイゼロになる」と説明し、自身の夫はコミュニケーションを取ることが極端に苦手だと明かす。
石井さんは「在学中は地味な(東大の)男子がいっぱいいたけど、20代後半になると可愛いお嫁さんと続々と結婚していく」と話す。地味であっても、一流企業の正社員であり、結婚市場に出るとモテてしまうのが東大男子だ。
東大卒の男性がモテる状況に、千田さんは「東大は男子校。理系にいくと男子しかいないクラスがある。女性に免疫がないので、可愛い女の子が寄ってくると落ちるのではないか」と分析。千田さんの意見に対して、杉山さんは「工学部だと50人中女子は2人。眼鏡をかけてすっぴんで、地味で研究一筋でも(女子は)めちゃくちゃモテる」と話し、東大女子は在学中に相手を探すといいと話した。
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(AbemaTV『Wの悲喜劇』より)
(ライター/小林リズム)