(▲番組MCのSHELLY)
2015年、東大卒のエリートだった電通社員の女性が、過重労働の末に自ら命を絶ち、世間を騒がせた。なぜ彼女は、辞めることよりも死を選んだのだろうか。
SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース』(AbemaTV/アベマTV※毎週土曜23時から放送中)では、「東大出たけど苦戦中」をテーマに、東大を卒業した女子たちの複雑な胸の内と、その後の人生に迫った。
有名大学における男女比を調べると、東京大学は男性80.5%・女性19.5%、慶應義塾大学は男性63.3%・女性36.7%、早稲田大学は男性72.5%、女性27.5%(2018年5月1日時点)となっており、男性に比率が大きく傾いている。特に東大では8割が男性、女性は2割しかいないのが現実だ。そんな割合の中で、東大を出て就職をしても、恋愛や仕事の壁にぶつかってしまう女性も多い。
(▲石井てる美さん)
東大卒業後に大手外資系コンサルティング会社に入社するも、1年で退職。芸人へと転身した石井てる美さんは「大学院までいって芸人になって、税金の無駄遣い芸人って茶化されることもある」と告白する。
石井さん自身も「国のお金で勉強させてもらったのはそのとおりで、世の中に還元できていると自信を持って言えない」と話しながらも、「東大を出たからこそ苦しんでいる人がいる」と説明。東大に入ったことで、周囲からの期待は高まり、いい会社に入ってしまったら、その舞台から降りられない。東大まで行ったのにもったいない……そんな空気があるのも事実だ。
(▲鈴木円香さん)
働くアラサー女性のためのニュースサイト『ウートピ』編集長の鈴木円香さんは「東大に入ったら何にでもなれるというのが間違っている」と指摘。進路選びのときにも、成績がいいから「とりあえず東大」という指導があると話した。その上で「やりたいことがないなら東大にいかなくてもいいのでは」と持論を述べる。
(▲樋田敦子さん)
『東大を出たあの子は幸せになったのか「頭のいい女子」のその後を追った』(大和書房)を出版したルポライター・樋田敦子さんは、東大を卒業後、過重労働の末に自ら命を絶った電通社員の高橋まつりさんに言及。
2015年のクリスマスに24歳という若さで命を絶ったまつりさん。まつりさんは母子家庭であり、決して裕福な環境とは言えなかった。勉強ができて周囲からの期待も高かった。樋田さんが、まつりさんの母親を取材すると「ずっと頑張ってきて、ああいう事件が起きてしまった。私がもっと楽にしてあげればよかった」と話していたという。
諦めることが苦手で、真面目で努力家な東大女子たち。番組MCのSHELLYが「自殺する前に辞めればいいっていうけど、そんなに簡単なことじゃない。いろいろな期待やプレッシャー、重圧の中で彼女の選択肢がそれしかなかった」と話すと、東大卒の石井さんも共感。石井さんは「(東大の卒業生は)今まで頑張って東大に入ってここまできている。逃げられない」と語った。
(C)AbemaTV
(AbemaTV『Wの悲喜劇』より)
(ライター/小林リズム)