日本におけるMMORPGの代表格、「ファイナルファンタジーXIV(以下、FFXIV)」に1月8日、新たなゲームが追加された。なんと麻雀だ。全世界で累計1400万人以上(※)がプレイしているスクウェア・エニックスの看板タイトルだけに、多くのファンが驚いた。プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏は「どうしてもMMORPGというのは、日本においてハードルが高い。でも、恐ろしくおもしろいオンラインゲームだということは知ってもらいたい。だから入り口はたくさんあって構わない」と、既成概念・既成事実にとらわれず、多くのファンがいる麻雀の実装に踏み切った。結果、世界的に大反響を呼んでいる「ドマ式麻雀」について、話を聞いた。

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 これまでのFFシリーズ作にも、数々のミニゲームが搭載されてきた。1人でやり込めるもの、みんなで楽しむもの。吉田氏は、オンラインゲームという特性と、プレイヤー同士の交流という観点から、自身の趣味でもあった麻雀に注目した。「シングルプレイベースのFFだったら、麻雀は入れていなかったと思いますよ。世界中でプロモーションやマーケティングをして、どうしても日本はオンラインゲームの後進国だな、というのは思っていて。だから既成概念や既成事実にとらわれない発展のさせ方をしたかったんです」。FFシリーズといえば、日本では知らない人がいないほどの有名RPGシリーズ。ただ、オンラインゲームとなると、ハードルがぐんと上がる。そのハードルを越えてもらうために、とにかく楽しいものがたくさん集まっている空間が、そこにあることを知ってもらいたかった。

 日本では遊技人口が500万人いるとされる麻雀。プロリーグもあり、雀荘の数も全国で5000軒を超すが、実は海外にも麻雀協会や、リーグ戦などがある。日本とはルールこそ違うが、セレブやハリウッドスターらも楽しんでいる。であれば、FFXIVという空間にあっても、多くの人に楽しんでもらえるのではないか。吉田氏の予想は、見事に的中した。日本を中心に海外からも、FFXIV世界にある東方の国「ドマ」で楽しまれる「ドマ式麻雀」やりたさに、多数のプレイヤーが娯楽場「ゴールドソーサー」に来場。日本式ルールゆえに、海外から日本で活躍する外国人プロ雀士のところにTwitterで質問が寄せられるほどの反応が出た。「恐ろしいくらいに、新規の方と復帰の方が多いんですよ。新規の方は若葉マーク、45日以上ログインしていなかった方には復帰マークがつくんですが、実装から1週間目なんて、それらのマークがついた人だらけで、表示できないくらいの人数がいて大変でした」と笑った。

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 RPGとしての品質は、かのFFシリーズのナンバリングタイトルだけに、確固たる自信がある。あとはどう触れてもらうか。今回は、そこで麻雀の力を借りた。「ひとまずフリートライアルから、触ってみてほしいというのが、すごくあるんですよ。RPGとしての品質は保証するので、知ってもらうきっかけは何だっていい。麻雀を打ちたくなったら、フリートライアルをダウンロードして(ドマ式麻雀が遊べる)レベルを15まで上げてもらって、ゴールドソーサーで麻雀してください。そこで他の人のアバターがかっこいいなとおもったら、片手間でいいんで世界を救う旅に行ってもらえればいいです(笑)」。歴史あるゲームシリーズであれば、その世界観を知ってもらい、王道として楽しんでもらいたいと思いがちのところを、吉田氏は全く別のアプローチからFFXIVの世界を知ってもらうことを選択した。

 ジャンルの印象、初動の印象にとらわれず、自由に楽しんでもらう。これが吉田氏のポリシーであり、コンセプトだ。「何年経っても『このゲーム、すげえことやるな!』と思ってもらえるように、アップデートを続けていきたいと思います。うちのゲームは新生から5年経ちますが、今から始めて遅いってことは全くないです。牌を片手に世界を救う冒険に出ていただけるとありがたいです(笑)」。

◆ファイナルファンタジーXIV

 2010年9月30日にサービス開始。以降、改修もあり2013年8月27日から「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」としてサービスが再開され、拡張パッケージとしては2015年6月に「蒼天のイシュガルド」、2017年6月には「紅蓮のリベレーター」を発売。今年1月8日のパッチ4.5「英雄への鎮魂歌」が公開された。全世界累計では、1400万人以上がプレイしたMMORPG。6種族、2部族、男女の24タイプから自身のキャラクターをカスタマイズすることが可能で、豊富なアバターも人気となっている。

※日本・北米・欧州・中国・韓国の5リージョンの累計アカウント数。フリートライアル版のアカウントを含む。

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LOGO ILLUSTRATION:(C) 2010, 2014, 2016 YOSHITAKA AMANO

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