昨年、「水曜日のダウンタウン」(TBS系)の人気コーナーだった『モンスターハウス』で世間を震撼させたお笑いトリオ・安田大サーカスのクロちゃん。今年に入り、以前、医療番組「名医のTHE太鼓判!」(同じくTBS系)で受診した人間ドックで発覚した直径7ミリの脳動脈瘤の手術を終え、ファンに無事を報告したばかりだ。
今月1日に取材に応じたクロちゃんは「1月4日から入院したのですが、正月三が日はSNS用のネタ集め。普段は1日に20~30件ほどの投稿をしているので、そこで投稿がパタッと途絶えれば怪しまれるし、ファンには心配をかける。それにもし、入院がバレて人が集まったりすると病院に迷惑がかかるので、SNSの更新だけは続けなければなりませんでした。だから正月三が日はバックに洋服を詰め込んで写真を撮りため、病院のベッドの上では、時系列が前後しないように衣装を確認し、30分ごとに投稿するなど大忙し。病院での“空白の十日間”は、全てが丸く収まるように人生で初めて“つきたくもないウソ”をたくさんつきました。精神的に疲れた結果、知恵熱も出て、とても身体を休めるどころでは……」と話している。
大暴れの1年を象徴する出来事となったモンスターハウス。その反響については「クズだとか、ヒドイとか……それはもう言われ放題。でも、若い子が『モンスターハウス観てました』『会えてうれしいです』と言ってくれることも増えて」と、それはそれで嬉しそう。女性にフラれ、世間から叩かれ、様々な仕打ちを受け、それでも決してブレない姿勢に対しては、多くの誹謗中傷に混ざって「芸人としてのプロ根性」を称賛する声さえ聞かれていた。
「そういう声があったというのは嬉しいんですけどね……」
複雑そうな表情を浮かべたクロちゃんは、「皆は笑いものにするけど、僕としてはすべてガチだった。嘘をついたり、演技したりする人間でもない。その時の感情に正直に、素直に行動したら、“あのように”なっただけ。フラれた時は本当にショックで『何でだよ!』って、心の底から思いましたし……」と心境を明かした。
以前から「絶頂モテ期」を公言しているクロちゃん。一連の出来事を受け、さすがに方針転換もあるのかと思い聞いてみると「変わらず絶頂モテ期ですね」と強気の姿勢は崩さない。さらに「ある女性に告白されて少し気があったので『付き合おうかな』とも思ったのですが、『一人の物になってはダメ。皆のクロちゃんでなければ』と思いなおしてお断りしました」と“絶頂モテ期”を裏付けるエピソードを自ら披露すると、「ただモンスターハウスで燃え尽きた部分もあるし、モテ期だから他の女の子を見てみないと損かな。逆に、色々な子を見た結果、その子が運命の相手だと分かる場合もあるでしょ」と持論を展開した。
しかし、世間を騒がせた日々でそれなりのストレスを感じていたはず。手術を終えたからといって、部位が部位だけにあまり楽観できる状況ではない。そのことについてクロちゃんは次のように語った。
「脳動脈瘤は手術を終えたのでもう大丈夫。むしろ本気で付き合おうと楽しい恋をしていて、何でストレスになるの? それに万が一、脳動脈瘤が破裂したら『運が無かっただけ』と腹は括っていました。この仕事に命をかけているので、頂いた仕事を断るつもりもサラサラなかった。スタッフさんも色々準備してくれて僕らの仕事があるのだから、自分でもできることはやろうと。それでウォーキングしたり、タマネギを食べたりして血圧を下げ、リスク回避に努めていましたよ」
意外にも真面目な話に、つい疑いの表情でも浮かべてしまったのだろうか。バンバンと机を叩いて「やだ、カッコいいじゃん!!」と甲高い声を張り上げたクロちゃんに対し、単刀直入に質問をぶつけてみた。クロちゃんは、キャラなのか、本名の黒川明人そのものなのか。
「一緒だと思いますよ。ドッキリとか隠し撮りとか多いけど、カメラがあっても無くても変わらない。自分の感情に身を委ね、一生懸命頑張っているだけ。さっきも言ったように、一人ではなく、皆のクロちゃん。どんな時も、自分の気持ちに真っすぐに。“空白の10日間”では仕方なくウソをついたけど……これ以上のウソはまっぴら御免!」
その昔、アイドルになりたかったというクロちゃん。憧れが高じてアイドル好きで知られているが、噂になるのはグラビアアイドルばかり。気になる今後の恋の行方については――。
「アイドルは僕がなりたかった職業だから、アイドルに対しては尊敬の念があるんです。逆にグラビアは見せてナンボでしょ!? むしろ待ってますよね、僕のことを。待っているけど、自ら来る理由もない。理由が欲しいだろうから、僕が作ってあげるんです。それを信じて僕の胸に飛び込んでくればいい。これも僕の優しさだしん!」
超絶モテ期の正体は、超絶ポジティブにあり。懲りるどころか、さらに勢いを増したクロちゃんの2019年は、一体どんな一年になるのだろうか。
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