12日、AbemaTVでデーモン閣下がMCを務める「10億円会議 supported by 日本財団」が放送された。
「世の中の役に立ちたい」という思いを抱える参加者が、様々なジャンルのスペシャリストからなる審査員5名に向けて、取り組みたい事業についてプレゼンを披露。見事審査員5名の心を掴み「合格」した者のみが、日本財団が用意した10億円から必要な資金提供を受けられるという番組だ。
カンボジアの子どもたちを守るために、ドローンを使った地雷除去を行うのに2972万円が必要だと語るのは、飯原夏子(33歳)。日本人初の女性ドローンレーサーとしても活躍する彼女は、学生時代から所属している地雷除去を目的としたNPOを通じて、カンボジアの子どもたちと親交を深めてきたのだそう。
ところが、ジャーナリスト・堀潤に「どうしてそこまでカンボジアの子どもたちにこだわるのか?」と質問されると、場の空気は一変。「実際に私、カンボジアに1回も行ったことがないんですけれども……」と飯原が答えると、審査員たちも怪訝な表情を見せる。
飯原は続けてNPOの理事たちから十分な情報を得ているので現地に赴く必要性は感じていなかったと説明するが、実業家・藤田志穂は「でも、自分の目で見たのと人からの話じゃ全然違う部分も出てきそうですけれどもね」と、やや冷めたコメント。視聴者コメントでも「無理かな……」「動かないと意味がない」と、厳しい指摘が相次ぐ。
賛同者は5人中3人で不合格となり、元ボクサー・甲斐真一郎も「これをやり抜くためにはパッションが絶対に必要。地雷っていうのは命の危険を伴う。でもカンボジアには行ったことがないってのをお伺いしたときに、なかなか実現は難しいんじゃないかなと思ってしまった」と、現地に赴いた経験がないことが引っかかっていたようだ。
沈んだ表情でスタジオを後にした飯原は、「現地に行ってないことは私も気になってましたし、実際に行かないといけないと思う」と、考えを改めた様子で語っていた。
(C)AbemaTV






