事件当時、千葉県の小学5年生だった女児がおととしから去年にかけて男性教師から胸を触られる行為などを複数回受け、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になる事態が起こった。被害を受けた女児の父親は会見を開くと、声を詰まらせながらそのように訴えた。他にも教師による児童の性的被害は後を絶たず、公立学校では毎年200人以上の教師がわいせつ行為で処分を受けているという。
そんな状況を改善すべく立ち上がった長崎県教育委員会のある対策がいま注目を集めている。今年4月以降の実施を目指している対策とは「教師のロリコン検査」。県内で働く公立学校の教師約1万4000人を対象に「性的嗜好」をチェックするアンケートは「わいせつ行為等防止のための自己チェックシート」と題されており、「子どもの中にも大人との性交渉を望んでいる者もいる?」「生徒によっては、他の生徒よりもはるかに大人っぽい子もいる」(設問としての正式採用は現時点では未定)などの設問がある。
アンケート作成を依頼された性障害専門医療センター代表の福井裕輝氏は「教職員の10%程度は小児性愛だと予測している。(小児性愛者の中には)子どものいる所の仕事に就く、近づいていくという者が多数いて、塾講師や養護施設、さらにボランティア活動などという形で(子供に)接近する」と実態を明かした。またこの適性検査により小児性愛が認められた場合の対処法は二つ。一つは性欲を下げるための薬物療法で、場合によっては性欲を無くすほど強力に薬を処方することも可能だという。そしてもう一つはカウンセリングだ。
しかし、一部ネットでは「正直に答えるわけがない」「いくらでも偽装できる」など、適性検査の信ぴょう性を疑問視する声も上がっている。そのことについて福井氏は「検査をすることで自分が小児性愛なんだと気づくことが抑止になる可能性がある」と説明した。
17日に放送された「Abema的ニュースショー」の取材に応じた現役小学校教師(30代・男性)は「部活の指導中に練習風景を撮影する先生がいた。全体の動きを撮ると言っていたが、実際に撮影された映像を見る限り、そこに映っているのは特定の生徒だけだった」と証言。さらに別の現役高校教師(体育担当、33歳・男性)も「泣いている女生徒を慰める形で教室に入っていった。他の科目の教室には中々入ることはなく、そこで何が行われているかは把握しづらい。怖い」と本音を漏らした。
この適性検査を「アホちゃうか」と一刀両断したのは千原ジュニア。「このアンケートを大人がつくって、大人が配って、大人が答えるって……」と愕然とした様子で話すと「学校の先生はメチャクチャ忙しい。何してんねん!?」と声を張り上げた。
一方で「性的嗜好を縛ることはできない」と話したのは、東大卒の元日経新聞記者でありながら元セクシー女優で、現在は社会学者として活動する鈴木涼美氏。「問題は実際に犯罪行為に及ぶか否か。性的嗜好を縛ることはできない。私は中学生時代を女子校で過ごしたが、女子校では若い男性教師を少なくしたりしていた。しかし、実際には同性愛というケースもある。将来的に同性愛かどうかの検査もやるようになるのでは、と考えると怖い」と話し、今後への影響について懸念を示すと、最後に意見を述べた編集者の箕輪厚介氏は「何の意味もない茶番」と一笑に付していた。
(C)AbemaTV
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