タレントの長嶋一茂と石原良純が19日、都内で映画『グリーンブック』(3月1日公開)の公開記念おじさん特別試写会を行った。

元気の源を聞かれた長嶋は「人に好かれようとしない、他人からどう見られてもいい、楽しむことへの追及は敵を作ったとしても妥協しない。ただし嫁と娘には忖度して、言うことを聞く。そうすると人間は楽になる」とアドバイス。それに石原から「なかなかそうは生きていけないよ~」と疑問を挟まれると「生まれや環境もあるかもしれないけれど、神様は色々な人をお創りになる。でもどこにいようとも必要な人。それが人間界」と悟りを開きそうな勢いで「なんか宗教の話みたいになったけれど、私は無宗教。でも洗礼名はパウロです」と謎の自己紹介をしていた。

おじさんコンビとしてバラエティ番組でブレイク中の2人。石原は「僕は楽しくありたいと思っている。自分が楽しいことが一番。楽しくあることが大事。日々を楽しくあろうと思っている自分がいる。そんな楽しんでいる姿が今の日本のおじさんたちに求められているのでは」と分析。一方の長嶋は「僕はタレントとしてテレビに出たり、コメンテーターをしているけれど、僕自身の存在やコメントが周囲に影響を与えるとは思っていない。自分がどう見られるのかではなく、自分がどうやって楽しめるのかが重要」と自らの指針を貫いていた。

本作は本年度アカデミー賞有力作品とされているが、長嶋は「賞を獲れるものならば、獲ってほしい。私が決めることではない」とクールな態度も「これトランプ大統領は観たのかね?あの人は色々な人種に偏見を持っているから、トランプ大統領が観るべきだね」とチクり。中年二人の旅を描いた内容ゆえに、この日はおじさんを集めた一風変わった試写会となったが「どなたがいようと私は気にならない。バニーガールが50人くらいいるならば意識も変わるけれど、それ以外の人たちなので特に」とマイペースだった。

テキスト・写真:石井隼人
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