新番組『妄想中毒』が、AbemaTVのバラステ枠(毎週日曜よる放送中)で放送された。
当番組では、チュートリアル・徳井義実とフリーアナウンサーの大橋未歩が他人の家を覗き、家主をひたすら妄想。容姿・人となり・性格・あらゆる要素を妄想し、推理していく“妄想バラエティ”番組だ。
今回の住人は、“19歳で何かを卒業した美女”。現在31歳独身の家主が住んでいるのは、東京都目黒区にある築25年の物件。間取りは1LDK、家賃は月8万2000円。
女性でありながら1階に住んでいることを知った徳井は「1階が怖いとか言ってらんないわよ、みたいな。たくましさを感じますね」と鋭い指摘をした。
玄関周りの写真を見ると、靴箱の上に女の子の人形が置かれていた。他には傘立てやゴミ袋など必要最低限のものしかない。この写真を一目見た徳井は「怖い!」と絶叫。徳井は「珍しい空間の使い方じゃないですか、コレ。靴箱があって、その後ろにスペースが。なんと言っても、この日本人形ですよね」と指摘する。
番組では、家主が撮った玄関周りの動画も紹介。家主は「玄関でーす。えっと、お人形さんが大好きで、市松人形とか関節人形とかをコレクションしたりしています。値段は25万円と、フリマで2000円と、この子(関節人形)は10万円。この子(フリマで購入した市松人形)は、なぜこんな安かったのかというと、首がこのように取れているんですね。なので、自分で直して飾っています。髪の毛もちゃんと切りました。この子たちを見ると、すごい癒されます」とひと通り解説。その後、家主は市松人形に「今日も可愛いね~」と優しく声をかける。
動画を観て絶句していた大橋は、徳井の方を振り返って「どうしよう、どうしよう……」と混乱。徳井も「怖いですねえ……」と絞り出すような声で感想を語った。
我に返った徳井は「あの玄関の写真だけ見ても、人形が好きっていうのは女の子っぽいけども、それ以外に可愛い部分があまりなかったじゃないですか。で、玄関に人形がわーっと置いてある。普通に考えたら怖いですよね。でも、彼女は怖いと思っていないんですよ。なぜなら、彼女自体が若干不思議な存在というか……。俺、占い師じゃないかと思うんですよね。不思議な力を使う人だから、こういうものがあまり怖くない」と予想した。
続いて、ダイニングの写真を見る。玄関と同じく無機質な空間に、必要最低限のものが置かれている。冷蔵庫の横には“信州そば”が床に直置きされ、電子レンジの上には、バスソルトが乗っていた。
徳井は「信州そばか……実家が信州の子なのかな? 信州の、代々霊能者を扱うような家」と妄想。冷蔵庫の中の写真には、刻み海苔やそばつゆなどが映っている。ビニール袋の中に入った注射器のようなもの(注:実際は歯のホワイトニング液)に気づいた徳井は「美容のやつ? 非合法の香りがします」と苦笑していた。
リビングの写真を見ると、テレビとゲーム機とベッドのみの無機質な空間。テレビの横には、天気予報などの映像合成に背景として使用するグリーンバックがあった。占い師だと思っていた徳井は「フリーのお天気お姉さんかな!?」と混乱する。
テレビの周りの床に乱雑に置かれている機材は、「PSP」「ニンテンドーDS」「Nintendo Switch」などのゲーム機とラジオ。家主のコメントによると、家主はかなりのゲーム好きで12時間以上プレイすることもあるという。大晦日もネットゲームで年越ししたらしい。
今どき珍しい本格的なラジオを見た徳井は「アンテナ立ってる。どっかと交信してんのかな。怪しいですよね、だいぶ。やっぱりそっち系ですよね、スピリチュアル系ですよね」と妄想。大橋は「ずっと占いばかりしていると、人と関わるのが億劫になってくるんでしょうね」と家主は引きこもりがちであることを指摘。徳井は「どっちにしろ、人はあまり得意じゃないな」と予想した。
人となりが分かりやすい本棚には、『魔法少女まどか☆マギカ』『クロユリ団地』、楳図かずお『赤んぼ少女』、犬木加奈子『不思議のたたりちゃん』『口裂け女伝説』など不思議系・ホラー系の漫画ばかり。漫画家さくらももこのエッセイ『もものかんづめ』を見た大橋は「さくらももこさんの本があるということは、友達に対する憧れみたいなのがあるのでは?」と指摘。徳井も「私は、本当はこういう少女時代を過ごしたかった、ということなんですかね?」とプロファイリングした。
家主が19歳で何かを卒業したことについて、徳井は「たぶん目覚めたのは中学生ぐらいやと思うんですけど、受け入れたのは19歳。普通の生活から、普通の人生から卒業したんじゃないですか? 霊能力者として生きていくんだと」と解説。「逃れることのできない運命に翻弄されたひとりの霊能力者」と答えを導き出した。

家主の正体は、グラビアアイドルのたけうち亜美さん。実はたけうちさんは元男性。業界初のニューハーフグラビアアイドルだという。
たけうちさんは「体は“工事”してグラビアやっていますが、元は男性です」と告白。19歳で何かを卒業した件について、たけうちさんは「高校3年生の時に、豊胸手術と睾丸摘出手術をしました」と語り、その後19歳の時に性別適合手術も行ったことを明かした。
物心ついた頃から気持ちは女性だったというたけうちさんは「赤いランドセルがいいって言ったら(親が)困っていた。誕生日プレゼントに男物の服とかうれしくなかったし、好きになる人も男の子しかいなかった」と振り返った。
そんなたけうちさんを魅了したのが、人形だった。たけうちさんは「リカちゃん人形を初めて手にしたのが、たしか幼稚園の頃だったんですけど……。一回、雛人形が欲しいと言って、『そういうふうに言うのやめて』と親を泣かせたことがあった。本当は雛人形が欲しかった。なのに、買ってもらえなかったから、自分で買うしかない。で、その延長がこの子。少女時代がなかったので、少女感のあるお人形さんたちが好き」と説明した。
さらに、体と心が一致しないという現実から逃げるために熱中したのがホラー漫画。たけうちさんは「小さい頃から現実は男の子だったから、本当は女の子になりたい。ある意味現実とは違う世界に生きてきたので、現実逃避したくなっちゃう。この漫画を読んだせいで夜怖くて眠れなかったりするストレスもあったんですけど、それでも買い集めていた」と語った。
高校1年の時に親にカミングアウトしたというたけうちさん。女性になりたいと親に伝えると、たけうちさんは「びっくりしていましたね。でも、泣いた後に使っていたネックレスとかバッグとかアクセサリーとかくれるようになって。今でもすごい仲がいい。家庭に恵まれていましたね」と話した。
答え合わせをした徳井は「自分の運命と戦ってきた歴史があったという意味では、そんなに遠くなかった」と神妙な表情でコメント。自分の妄想力について「超能力に近づいてきたな」と自画自賛した。
他にも番組では、超大物歌舞伎役者が口説いたというニューハーフ・グラドルの自宅をAbemaビデオ限定で公開中。大仁田厚最後の後継者“美女”とは? 期間限定・無料で視聴可能だ。