
26日、デーモン閣下がMCを務める「10億円会議 supported by 日本財団」が放送された。
「世の中の役に立ちたい」という思いを抱える参加者が、様々なジャンルのスペシャリストからなる審査員5名に向けて、取り組みたい事業についてプレゼンを披露。見事審査員5名の心を掴み「合格」した者のみが、日本財団が用意した10億円から必要な資金提供を受けられるという番組だ。

美少女キャラクター「占い天使 オッティモちゃん」に扮する武藤香奈(34歳)は、全国の悩める若者を救うために506万円が必要だと訴えた。自身も不登校を経験しており、先輩から辛辣な言葉を浴びせられて傷ついた経験を持つ武藤は、誰かに相談したくてもできなかったことが辛かった過去を吐露。全国のフリースクールを回って生徒の悩みを聞いてあげたいのだそう。
「(フリースクールには)自信を無くしている子が多いなと思うので、自分らしく生きればいいんだよって。負い目に感じる必要なんてないんだよって伝えたい」と語る武藤は、すでに自力で全国84件のフリースクールに訪問のアポイントメントを取っているという。


プレゼン中には「(閉鎖されていくフリースクールや)変えることができるかもしれない子の未来を背負ってプレゼンに挑んでいます。私は手ぶらで帰るわけにはいかないと思っています」と涙ながらにアピールする武藤の姿に、HIPHOPアクティビストのZeebraが思わずもらい泣きをしてしまう場面も。
奇抜なビジュアルで当初は不穏な空気も漂っていたものの、必死のプレゼンが審査員の胸を打ち、武藤は満場一致で初の合格者となった。Zeebraは「(用意された)分厚い資料を見て、『本気だな』っていうのを一番感じました」と賛成の理由をコメント。
普段は辛辣なコメントを参加者に投げかけることも多い文筆家・古谷経衡も、今回ばかりは「ここまで計画されてきた方は僕の担当してきた中では初めて」と称え、「僕も小学校・中学校といじめられて大変辛い思いをしました。僕もそのときオッティモちゃんに出会いたかったなと思うような素晴らしいプレゼンでありました」と大絶賛していた。
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