総費用2億円以上の全身整形タレント・ヴァニラが映画初出演。4月5日(金)より全国公開となる映画『麻雀放浪記2020』(配給:東映)で、量産型AI搭載セクサロイド役を演じていることが明らかになった。
不朽の名作として、今なお読み継がれている阿佐田哲也の250万部を超えるベストセラー小説「麻雀放浪記」が、和田誠監督の映画化以来、35年ぶりに再び映画化。主演は、映画版『麻雀放浪記』を傑作の1つと公言している斎藤工。斎藤は10年の歳月をかけて映画化を熱望し、ついに念願がかなって実現。1945年から2020年へとタイムスリップしたギャンブラー“坊や哲”を熱演する。そして、メガホンを執るのは『凶悪』(13)、『孤狼の血』(18)など“いま日本映画で一番攻める作品を撮る”と言われる日本映画界のトップランナー、白石和彌が監督を務める。
原作では1945年の戦後を舞台にしたアウトローたちの青春期であり、その時代の空気や風俗も余すところなく活写。しかし、本作ではこの原作を原案とし、その精神を盛り込みながら、設定もキャラクターも大胆にアレンジ。原案を敬愛し続けた製作陣が挑む、スーパーリブート作品がついに誕生する。
1945年の戦後から斎藤工演じる坊や哲がやってきたのは2020年の戦後。そこは科学技術が加速度的に発達し、国民の労働や生活の管理すべてを人工知能が支配する世界。ヴァニラが演じるのは、2020年の東京の至るところに出現する量産型AI搭載セクサロイド役だ。
全身整形に総額2億円以上を費やしたヴァニラは、まさに人類が追い求める理想の姿。見た目は人だが魂のないアンドロイドという難しい役どころと、彼女の究極の美が、これ以上にない形で共鳴し、量産型AI搭載セクサロイドの醸し出す虚無感を見事に表現。果てしなき人間の欲望を満たすために生み出された量産型のセクサロイドとして、時にはバッティングセンターの客寄せロボットとして、時には高級クラブのホステスとして、物語の随所に登場する。
そして、アンドロイドの概念も知らない坊や哲にとってヴァニラ演じるセクサロイドは、絡繰り人形ならぬまるで人間そのもの。戦後から来た哲と最先端のアンドロイドの未知なる遭遇がもたらす超化学反応に注目だ。
また、先日解禁になったベッキー演じるAIユキは、このセクサロイドをプロトタイプとして生み出されたもの。このように科学と時代の進歩と共に、あらゆる理想を手に入れることが可能となった人類。人間の女性そっくりで、高度な人口知能を搭載しているために、会話をしたり家事をこなすことすらできるアンドロイドは、生身の女性のトリセツに翻弄される男どもを癒やし、いずれ人間の地位すら脅かす存在になるかもしれない。すでに中国では慢性的な嫁不足解消のために量産型嫁ロボットが誕生しており、ロボットと人類の共存社会はもはや絵空事ではなく、いま目の前にある現実なのだ。
こうした科学の発展の末には、本当に幸福があるのか。2020年に突然迷い込んだ「坊や哲」というフィルターを通して見る、現代社会の想像を超えたモラル崩壊が、観る者の倫理観を極限まで揺さぶる。これはまったくの虚構なのか、それとも起こりうる現実なのか?我々人類が辿り着いた科学の進歩の象徴でもある人工知能は、果たして未来を明るく照らす希望の存在となり得るのか。それとも人類を終末へと導く災いとなるのか……?
ヴァニラコメント
初めての映画出演でとても緊張したけど、和気あいあいの現場でとても楽しかったです。
監督やスタッフさんに色々とご指導頂きながらアンドロイド役を演じさせて頂きました。
びっくりしちゃうようなシーンもあるので是非皆さん楽しみにしていてくださいね!
白石和彌監督コメント
究極の美しさを求めるヴァニラさんに強い感銘を受け、量産型アンドロイドを演じて頂きました。この記事の画像一覧
二度登場しますが、少しアンドロイドとしての仕様が違います。将来のアンドロイドがヴァニラさんの容姿になったら最高だと思いました。