コカインを使用した疑いで逮捕されたミュージシャンで俳優のピエール瀧容疑者について、所属レコード会社が関連作品の出荷停止と店頭在庫の回収、デジタル配信停止を決定、出演作品の取り扱いをめぐって協議に入るなど、各社が対応に追われている。こうした動きに対し、ネット上では"お蔵入り"に批判的な声も上がっている。
この問題について、14日放送のAbemaTV『NewsBAR橋下』に出演した橋下徹氏が、次のように言及した。
「中途半端な言い方かもしれないが、映画は観客がお金を払って観るものだし、選択肢として残してあげてもいいと思う。ただ、テレビは流れてくるものだから、厳しいかもしれないけれど(放送自粛は)仕方がないのではないか。法律上の罰を受けるんだから、それでいい、という考え方もあるけれど、僕は薬物や銃にこれだけ厳しく、触れさせないようにしている日本社会が好きなので、そのような社会的制裁はやむを得ないと思う。飲酒運転についても、昔は皆ここまでの意識は持っていなかったし、厳罰化の流れがあって、捕まったらメディアの仕事が全部無くなるようになったから、すごく注意するようになっていったと思う。僕も松井知事とツーリングに行ったと時、前日に飲んだからちゃんとチェッカーで呼気を確認してからバイクに乗った。吉村市長も一緒に行ったから、大阪の2トップが危機管理上、大丈夫かということで(笑)」。
その上で、「ただ、立ち直ってもらいたい。一度は社会的制裁を受けるけど、次のチャンスはありだ。殺人犯だって強盗犯だって社会に復帰させようとやっている。薬物も世の中的には絶対にダメだけど、被害者もいないし、芸能界は次のチャンスを与えるべきだ。そして、クレームについては、トップの判断次第、という部分もある。僕が知事・市長をやっていた時、役所は市民のクレームをものすごく怖がっていて、30件くらい来ると"控えなきゃ"みたいな感じになっていた。でも僕は大阪市長選では70万票取ったし、知事選でも180万票取ったたから、"100万件くらい来たらやめるけど、10件、20件ではやめない。責任取るから"というスタンスでいた。そして、ある人と対談した時にはクレームが2万件も来た。でも職員は「大丈夫です。2万件でした!」と(笑)。トップが腹を括れば変わることもある」と指摘していた。(AbemaTV/『NewsBAR橋下徹』より)