15日、劇場版「えいがのおそ松さん」初日舞台挨拶が都内で開催され、長男・おそ松役の櫻井孝宏、主題歌を担当したDream Ami、脚本の松原秀、藤田陽一監督が登壇。さらに、サプライズゲストとして叶美香も駆け付け、会場を大いに沸かせた。
本作は、赤塚不二夫の名作ギャグ漫画「おそ松くん」を原作とし、大人になってもクズでニートだが、どこか憎めない6つ子を描いたTVアニメ「おそ松さん」を、完全新作として映画化したもの。劇場版には高校生時代の6つ子たちも登場し、「おそ松くん」と「おそ松さん」をつなぐストーリーが初めて明かされる。
舞台挨拶も中盤に差し掛かったころ、ステージ前にレッドカーペットを敷き始めた6つ子の着ぐるみたち。セクシーな効果音と共に叶が姿を現すと、客席から驚きの声が次々と上がり、割れんばかりの拍手に包まれた。叶は6つ子にエスコートされる形で、ステージに上がった。
登壇陣も叶が登場するとは聞かされていなかったようで、Amiは「びっくりした―!」と一言。続けて「だって台本に(スペシャルゲストが)6つ子って書いてあった…」と、呆気にとられた様子で語った。
叶は藤田監督に花束を渡し、「6つ子ちゃんたちが成長してこんなに立派な映画になって、毎回楽しみに観させていただいていたので、自分のことのように嬉しいです」と感激の面持ち。
さらに、MCから立派な大人になるためのアドバイスを求められ、「立派と言うのはそれぞれ違うと思いますので、素敵な大人と言いますと、子供の心を忘れずに、自分と他人様に誠実に生きていくということでしょうか」と、気品たっぷりに微笑んだ。
舞台挨拶の最後に櫻井は「大変なこともありましたが、すごく充実してました」と制作過程を振り返り、続けて「何度も劇場に足を運んでくださると嬉しいです」とコメント。
叶の隣に立っていた藤田監督は「噂に聞いていた良い香りがする(笑)」と会場を笑わせつつ、「なるべく多くの人に観てもらえたらと思いますし、自信を持ってそう言える作品です」とアピールし、舞台挨拶を締めくくった。
劇場版「えいがのおそ松さん」は全国公開中。
テキスト・写真:水野梨香