17日、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(AbemaTV)が放送された。
今回は俳優のピエール瀧こと瀧正則容疑者の逮捕に関連して、薬物依存などからの更生を目的とした施設「館山ダルク」の入所者で、現在はスタッフとしても活動する乙川信之氏をゲストに呼び話を聞くことに。
8月には入所して5年目になるという乙川氏は、18歳で大麻を使用してからLSD、コカイン、エクスタシー、ヘロイン、覚せい剤、脱法ハーブといったあらゆるものを経験したという。瀧容疑者が使用していたというコカインについては「即効性と多幸感」がある一方、「効きめが短く、高い」といった特徴があると解説する。
今でも薬物への欲求があるという乙川氏だが、竹山は「みんな勘違いしているのは、ダルクで頑張ってらっしゃる方もみんなやりたいんだと。やってしまったら終わりだから、それをみんなで助け合ってやらない治療をしている。やりたくないと嘘をついてはダメで、やりたいと仲間にきちんと話すことがダルクのルール」と説明。乙川氏はその通りだとし、「ダルクにいるとテレビを見ながらでも『吸いたい』と言えて、そうすると『俺もキメてえな』と返ってくる。じゃあ買いに行くかというと止めようと。死ぬまで止め続けること」と明かした。
そうした状況から、竹山が「経験者として伝えられることは何?」と質問すると乙川氏は「短い快楽、長い後悔」と簡潔に回答。「親とか仲間たちには悪いことしたなと……そこは後悔ですね」と思いを吐露する。
また、「もしドラッグと付き合ってなかったら、もっと幸せな人生を送れていたか?」との質問には「そうでしょうね。お金と時間の無駄遣いもしたし、とにかく家族と仲間、職場の人にすごい迷惑をかけてしまった」と自身の人生を振り返った。
依存症について「まだ治らない? ずっと戦わなきゃダメ?」と竹山が疑問をぶつけると、乙川氏は「時折やりたいな」「買いに行っちゃおうかな」といった気持ちが今でもよぎると告白。バスを降りた時などに欲求が湧き上がってきた時は、親などに電話をかけるそうだ。
乙川氏は全国には精神保健福祉センターやダルクがあるとして「相談しに来てください」と訴えかける。竹山が「自分の精神力だけでは止められないもの?」と聞くと、乙川氏は「自分は止められない」とし、「理解ある人に相談して、きちんと支援してくれる仲間の人たちと繋がることが一番」だと指摘。
最後、瀧容疑者は立ち直れるかとの質問には「どなたでも立ち直れると思います」と答えた。
(C)AbemaTV









