厚生労働省が出す「人口動態統計」によると、第一子出産の母親の平均年齢は30歳を超えている。平成28年の同データでは、第1子出産時の母親の平均年齢は30.7歳で、高止まりしたままである。
SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース』(AbemaTV/アベマTV※毎週土曜23時から放送中)では「若く産んでハッピー!」をテーマに、平均初産年齢を大きく下回る年齢で出産を経験した女性たちの子育てや暮らしに迫った。
若くして子どもを産んだ女性は、仕事でキャリアを積むことができないまま、子育てに専念するケースが多い。子どもが手を離れた後も積み上げたキャリアがないため、正社員職に就けず、悩む。とはいえ、子どもを育てながら働き口を探すのは、夫や親戚の強いサポートがないと難しい。仕事が決まっていない状態では保育園も決まらず、若い母親に対する支援もない。
これに対し、子育て支援の起業を目指し、NPOなどで活動中の冨樫真凛さんは「10代の子がもっと子育てに関わればいいのに」と提案。この意見にSHELLYも共感し、「海外だとベビーシッターは中学、高校生の一番気楽なバイト」と明かす。
父が米軍基地で働いていた関係で、近くに住んでいたSHELLYも11歳の頃にベビーシッターを経験。「楽しかったし子どもも好きだった。でも、ベビーシッターを経験したからこそ、『子どもは若いうちにはいらない』と思った」と育児の大変さを語るSHELLY。
冨樫さんが「上京したばかりでご飯に困っている大学生に、ご飯を食べさせることを条件にベビーシッターをしてもらいたい母親をつなげるマッチングサービスをつくりたい」と話すと、SHELLYは「頑張れ!」と応援。
20歳で子どもを出産した柳澤ちひろさんは、努力の結果、1年前に簿記の資格を取得。柳澤さんは「小学校までは(学校の)役員になったり、休んだりすることも多い。正社員は難しい」とした上で、「中学生のお金がかかる時期に、正社員として雇ってもらうように計画して勉強した」と話す。
柳澤さんの話を聞いたSHELLYは「31歳からキャリアを積むのは、新入社員と10年しか変わらない。寿命100年と言われる時代を考えたら、残りの40年から50年は余裕で働ける。新しい女性の生き方になる」と新しい女性の生き方を提案。働くアラサー女性のためのニュースサイト『ウートピ』編集長の鈴木円香さんも「体力がある20代を子育てに使って、(子どもの手が離れてきた)30歳で仕事のスタートラインに就くような生き方があってもいい」と励ました。
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(AbemaTV『Wの悲喜劇』より)
(ライター/小林リズム)