初産の高齢化が進む今、第一子出産の母親の平均年齢は30歳を超えている(資料:厚生労働省「人口動態統計」より)。平成28年の「人口動態統計」では、第1子出産時の母親の平均年齢は30.7歳だった。
(▲真ん中:当時16歳で出産した佐藤れいらさん)
SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース』(AbemaTV/アベマTV※毎週土曜23時から放送中)では「若く産んでハッピー!」をテーマに、平均初産年齢を大きく下回る年齢で出産を経験した女性たちの子育てや暮らしに迫った。
ママが制服を着て育児について学ぶサークル「ママ高」を主宰する、元カリスマギャルモデルの日菜あこさんは、20歳で初めての出産を経験。今では3児の母だ。妊娠が発覚したときの気持ちを「うれしかったけど、よく考えたらやばいなって思った」と振り返る。
(▲「ママ高」を主宰する、元カリスマギャルモデルの日菜あこさん)
当時キャバクラ嬢として仕事をしていた日菜さん。子どもと関わることもなく、周囲に小さい子もいなかったため、妊娠を知って戸惑ったと言う。お腹の子の父である1歳年上の彼氏に報告すると、思いがけない妊娠報告にリアクションは無言だった。
一方、日菜さんの両親は「遊んでばかりの娘が子どもを産んで、やっとまともになる」と期待し、出産を応援。しかし、彼の両親には猛反対されてしまう。日菜さんが「旦那は22歳。(彼の両親は)やっていけるのか、心配だったみたい」と振り返ると、SHELLYは「だったら(猛反対するくらいなら)息子に避妊具の使い方を教えなさい」と意見した。
日菜さんが産むと決意してスタートした結婚生活は「理想とは全然違うもの」だった。1LDKの狭いアパートに住み、銀の狭いお風呂を使っていた日菜さん。夫とは、些細なことで喧嘩も絶えなかった。出産の日が近づくたびに、お腹に爆弾を抱えているような気持ちになり、「(子どもが)出てきたら本当に幸せになれるのか?」と思い悩み、毎日泣いていた。
今回登場した4人の当事者のうち、唯一離婚を選んでいないのは、当時16歳で出産した佐藤れいらさんだ。佐藤さんは、高校1年生のときに当時22歳だった彼との間に子どもができた。
「現実が見えていなかった。ただただ、うれしかった」と佐藤さん。もともと子どもが好きだったこともあり、早くに家庭を持ちたいと思っていたという。一生懸命に勉強し、合格した高校も中退することになり、佐藤さんの親は激怒。親になった今だからこそ、佐藤さんは「今考えれば親の立場がわかる」と話す。「当時は高校に通うだけで親に金銭面で負担をかけていた。自立したいと思っていた」と当時の心境を振り返る。高校は1年間休学したが、自分たちの生活で手いっぱいとなり、学費までは賄えず、退学した。
現在31歳の佐藤さんは、結婚をして15年が経つ。現在は中学2年生、小学4年生、小学1年生、2歳児の子どもをもつ4児の母だ。4歳ずつ年齢が離れている4人兄弟のため、一番上の子どもと一番下の子どもは干支が同じだという。
佐藤さんの話に、SHELLYも「16歳から産むと4人産んでも31歳なんですね」「人生の半分を子育てしている」と驚きを隠せない。佐藤さんは「(母と子)どちらが育てられているのかわからない日々」と笑顔を浮かべる。
学歴がなく、2歳児の子どももいるため「これまで正社員になれたことがない」という佐藤さん。佐藤さんは「大人になってから、その歳だからこそできることがあったんだなって分かってきた。親の支援を受けられるうちは受けて、何かやりたいことを見つけてから自立するのも遅くないと知った」と過去を振り返り、「子どもには自分を反面教師にしてほしい」と語った。
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(AbemaTV『Wの悲喜劇』より)
(ライター/小林リズム)