劇場版『えいがのおそ松さん』が3月15日から公開された。漫画家・赤塚不二夫の名作ギャグ漫画「おそ松くん」を原作とし、大人になってもクズでニートだけど、どこか憎めない6つ子を描いたTVアニメ「おそ松さん」シリーズの完全新作だ。この注目作の主題歌「Good Goodbye」を担当したのはDream Ami。アニメ版も見ていたというAmiだが、今回の抜てきにはプレッシャーも感じたという。「Good Goodbye」にどんな想いを込めたのか。映画の見所とともに聞いた。
![Dream Ami『えいがのおそ松さん』主題歌「Good Goodbye」にこめた想い「背中を押す曲になれば」](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/a/8/724w/img_a81e0772ef46bc956ff2a499e34ac1ba229964.jpg)
Dream Amiの楽曲としても成立させなければいけない…主題歌制作の難しさ
――「えいがのおそ松さん」主題歌のオファーが来たときの気持ちを教えてください。
「おそ松さん」は、わたしももちろん見ていましたし、周りにもたくさんファンがいて、その大人気シリーズの劇場版の主題歌をやらせていただけるということで、すごく光栄に思いました。「わたしで大丈夫かな?」と思う不安もありました。
――今回の主題歌「Good Goodbye」は作詞もされたとのことですが、どのように歌詞をつけていったのでしょうか。
今回歌詞を書くのに時間がかかって、すごく迷いながら書いたところもありました。どこまで「おそ松さん」に寄せるかということに悩みました。Dream Amiの一つの楽曲として成立させなければいけないので、映画とは別のところで聞いたときもしっくりくるように。でも映画と一緒に聴いたときに成立するものにしなければいけないですし、エンドロールで流れてきたときに、ちゃんと映画を振り返っていろんなシーンを思い出したりできるかなどを意識しました。できあがったものを聴いて、すごくほっとしました。ちゃんと映画にはまったなと自信を持てた瞬間でもありました。
![Dream Ami『えいがのおそ松さん』主題歌「Good Goodbye」にこめた想い「背中を押す曲になれば」](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/4/7/724w/img_47ae6d3852134ce1d6a5b3fe77de46b8455298.jpg)
――タイトルにはどのような意味を込めたんですか?
悲しいお別れにしたくなくて、6つ子らしい、「おそ松さん」の世界感らしいお別れの歌にしたかったので、タイトルはポジティブなイメージでつけました。
――楽曲を受け取ったときの印象はどのようなものでしたか?
わたしが今まで歌ってきた曲にはないメロディーライン、リズム感で、新鮮でした。同時に、ちゃんとDream Amiの楽曲として歌いこなせるかという不安もあったのですが、スタッフさんたちと話していく中で、自分の新たな一面、新境地という意味でもいいんじゃないかと背中を押してもらいました。今はこの曲にしてよかったと思っています。
――レコーディングで意識されたことはありますか?
明るすぎず切なすぎず、バランスを意識しています。わたしは何も考えずに歌うと、明るくなってしまう声質や歌い方なので、そこを意識しました。サビは明るく、でもBメロや歌詞の意味がちょっと深くなる部分では落ち着いて聞いてもらえるように歌いたいなと思いました。
2番のAメロはちょっとラップ調になっているのですが、あえて韻はふみたくないなと思って、歌詞をあてました。自分はラッパーではないので、自分らしく背伸びしないで歌詞をつけました。
![Dream Ami『えいがのおそ松さん』主題歌「Good Goodbye」にこめた想い「背中を押す曲になれば」](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/3/b/724w/img_3bb96bb0b1df9a09e0c10d91dbd5f8c3261297.jpg)
お気に入りのキャラはカラ松「実際にいたらキュンとしちゃうかも」
――「えいがのおそ松さん」で特に印象に残っているシーンはありますか?
笑っちゃったシーンは数え切れないほどあります。最初から最後まで「フッ」と(笑)。そこが「おそ松さん」のファンが多い理由の一つだと思うのですが、わたし自身もそこが好きで、「映画にもそういうシーンがたくさんあってよかったな」と思いました。印象的なのは、6つ子が18歳の自分に会いに行ったときに、それぞれがどう過ごしていたのかというのをみんなで見るシーンです。みんなが意外な過ごし方をしていて、でも不思議と「っぽいね!」って思えたのでお気に入りのシーンです。
――誰が特に意外でした?
一松がクラスのイケてる人に合わせてハイタッチしているシーンは笑いましたね。でも、「いつもの一松が出てるぞ!」という瞬間もありましたし(笑)。
――6人兄弟の中で、Amiさんは誰が1番好きですか?
わたしはカラ松が好きです。かっこつけているのに、どこかつけきれていない、ダサいとこがあって可愛いですね(笑)。実際にいたらキュンとしちゃうかもしれません。
――意外です!6つ子はそれぞれにモテないですが、Amiさんはどういう男性がモテると思いますか?
余裕がある男性がモテると思います。みんな(6つ子)、余裕ないし必死感がですぎちゃってるんですよね(笑)。常にポジティブなことを発せる人は素敵に見える。それこそ「オオカミくんには騙されない」(AbemaTV)で見させていただいても、常に周りを見て、背中を押してくれたりする人がモテている気がします。
――そう思うと、カラ松はポジティブですもんね。
そうなんですよね!いい意味で自信がある!(笑)
18歳に戻ったら…「ショートカットにするのを止めます!(笑)」
――今回の映画では6つ子が18歳の頃の自分たちに対峙しますが、もしAmiさんが18歳の時に戻るなら何かしたいことはありますか?
戻るなら……制服は良かったなって今でも思っているので、制服着て遊びたいです!
――Amiさんは当時どんな制服の着こなしだったんですか?
ブレザーに紺ソックスでした。当時はカラーシャツやカラーセーターが流行り始めた時期で、いつもピンクのセーターを制服の下に着ていました。でも、通っていた高校は私服の自由な校風だったので、決まった制服じゃなくてもよかったんです。なので、セーラー服を着たいです!
――当時と今、変わったところはありますか?
中身は変わってない気がします!ただ、当時は謎にボーイッシュでショートカットでした。高3の夏に突然切ってしまったんです。……なんでショートにしたんだろう(笑)。あのときに戻ったらショートカットにするのを止めます!(笑)
「背中を押す曲になれば」 主題歌「Good Goodbye」に込めた想い
――最後に「おそ松さん」ファン、Amiさんファンの皆さんに向けてメッセージをお願いいたします。
「おそ松さん」のファンの方へ。今回初めての劇場版ということで、そんな記念すべき作品の主題歌を歌わせていただくことになりました。最初は「わたしでいいのかな?」と思いましたが、きっと皆さんにも納得してもらえる楽曲となっているのではないかなと思っているので、ぜひ皆さんにも映画とセットで聴いていただけると嬉しいです。
そして私のファンの方へ。今回「えいがのおそ松さん」のおかげでこういう曲ができました。これまで自分の楽曲に卒業ソングがなかったので、この機会にこういった曲を作ることができてすごく嬉しく思っています。卒業だけに限らず、これから生きている限り誰かとの別れがきますが、そういうときにこの曲を聴いて明るくバイバイして、また進んでいくときに背中を押してくれる曲になっていればいいなと思います。
――ありがとうございました!
![Dream Ami『えいがのおそ松さん』主題歌「Good Goodbye」にこめた想い「背中を押す曲になれば」](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/8/3/724w/img_83c33fb185bfd4bcbdfa5f32d84cacc1463576.jpg)
(C)赤塚不二夫/えいがのおそ松さん製作委員会 2019