4月6日よりスタートする新アニメ「鬼滅の刃」のAbemaTV地上波同時・独占先行配信を記念して、3月19日に同局にて特別番組が独占生放送された。主人公・竈門炭治郎役を演じる花江夏樹を始めとしたキャストたちがトークする中で、声優たちの演技を重んじるアフレコ環境についても明かされた。
特別番組には、竈門炭治郎役の花江夏樹、竈門禰豆子役の鬼頭明里、錆兎役の梶裕貴、真菰役の加隈亜衣たちが出演して、役や作品への思いについて語った。梶は、自身が演じる錆兎というキャラクターを「炭治郎の前に立ちはだかる壁」と評し、「炭治郎が成長するにあたって必要なステップになれるように。原作を読んで、『男の中の男だ』と感じたので、それが出せるように意識して演じたい」と意気込みを示した。
花江は、「炭治郎はめちゃくちゃ頑張るキャラクター」として、「その頑張ってる姿に僕も励まされる。炭治郎がこれだけ頑張っていて、(自分も)頑張れないはずがないって気持ちになってくる」と役にかける思いを明かした。それぞれの頑張りにお互いが触発されていく熱い雰囲気の現場だと語っている。
鬼に変貌した少女という難役に挑む鬼頭は、「最初に鬼になってしまったときは、獣のように自我も失ってしまった状態を意識して演じた」と振り返った。少しずつ自我を取り戻していく変化を意識して演じているとしつつも、「不安すぎて、上映会のときに『大丈夫でしたか?』ってお客さんに聞いちゃった。皆さん拍手してくださって、ほっとしました」と笑顔を見せた。
また、加隈は、アニメ第5話までを鑑賞した上で、「好きなキャラクターだらけになった」と明かした。「『このキャラクターはちょっと苦手かな』と思っても、心情とかキャラのいいところが丁寧に描かれていて、結局(好きになる)」と感想を述べた。
「これは絵があった上でアフレコしているんだろうか?」という視聴者のコメントに対して、花江は、「いい質問ですね!」とリアクションした。実は第3話までのアフレコは、完全に絵が用意されて、表情や口パクもわかりやすい状態で行われたそう。花江は「絵はつけられるけど、皆さんのお芝居の間も重視したい、ということで、3話以降は逆に絵コンテでアフレコをすることになった」とアフレコ環境について明かした。
声優たちの芝居を最大限尊重する現場の姿勢を知って、梶は、「そういう意図が!」と驚き顔。「出たいよ、もっと!」と大声を上げてみせて、「この環境で毎週アフレコできるのはすごくうらやましいですよ」とメインキャラを演じる花江と鬼頭をうらやんだ。その後も梶は、「(制作を担当する)ufotableさんの絵が本当にきれい。雪の表現とかもすごくて……うらやましいんだよ! もっと俺に芝居させてくれよ!」とカメラに向かってアピールしてみせた。
※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正式表記
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