29日放送のAbemaTV『AbemaPrime』に出演した元NHKの古瀬絵理さん、元日本テレビの脊山麻理子さん、元フジテレビの宮瀬茉祐子さんが、これからフリーアナウンサーとして活動する小川彩佳アナウンサーに"公開アドバイス"した。
古瀬さんは「私は元々記者志望だった。とにかく人に会って取材し、書く仕事に就きたかったが、うまくいかなくて、たまたまNHK山形の契約キャスターに合格した。でもそれもご縁だと思う。フリーになってからは、書く仕事もやらせていただけるようになった。地方ではあるが、局アナの経験を積んだことも無駄ではなかった」と振り返り、「フリーは自分で自分のハードルを上げる」とコメント。
その意味について「所属があるかないかで、周りからの期待値が急に上がるし、成功して当たり前というふうに言われてしまうので、自分で自分を鼓舞しないとハートがついてこない。最初はすごく辛いと思うが、小川さんの場合はキー局の元アナウンサーという肩書きがある。地方でフリーアナウンサーになりたいという女の子は本当に多く、相談を受けることもある。"やっぱり地方から行くと仕事も取りにくいし、厳しいよ、後ろ盾がないよ"というふうに答えているが、小川さんは大丈夫」と背中を押した。
脊山さんは「今もニュース番組に出ることはあるが、アナウンサーというよりはゲストとして出ることが多い。アナウンサー時代は自分の意見を言う係ではないので、客観的にニュースをお伝えして、みなさんどう思うか、という役割だった。それが今では30代の女性としてどう思うか、ということで発言している。キャラを作るタイプではないので、素のまま。でも、全てが自己責任。自分の発言も自分に返ってくるし、やったことは自分の評価にもなるけど、かえって痛い思いもするかもしれない。私はグラビアもやらせてもらっているが、そういう批判も一身に受ける。元キー局の局アナでそういうことをしている人は私くらいだったりするので、批判は代表して私が受け付けるみたいな。女子アナと名乗るのは止めなさいと怒られたりもする。それでも女子アナと名乗るか、みんなが呼んでくれるかどうかも私次第」と話す。
「これまでは"テレビ朝日の小川さん"という立場で喋っていたと思うが、これからは小川さん個人の意見としてしゃべることになる。逆に言えば、今まではある程度言い訳ができたが、今後は、実際はどんな人なの?というところを視聴者は見たくなる。だから覚悟を持って話す日が来るのではないかと思うし、ただ覚悟を持って、納得のいく人生を送ってほしいなと思う」。
宮瀬さんは「"自由"が一番難しい」と話す。「局アナ時代は情報、スポーツ、バラエティが多く、報道は一切やっていなかった。今は報道に近い内容の番組をやらせてもらっているので、かしこまるわけではないが、きちんとしないと、というような方向にはなる。清潔感だったり。何か発言するにあたって、責任を持って言わないといけないという意味では信用に値するような雰囲気作りは自然と気にかけている。フリーは自由だし、やりたくない仕事はもちろんやらなくていいという選択権はある。でも、逆に言えば自分で幅を広げようとしないと広がらない。今までは与えられたものをやって、その中でもがくということもあったと思うが、逆にここは一歩後退しないといけないな、というような判断も自分自身。解き放たれたところで、どう舵を取っていくかという難しさを感じている。でも、小川さんだったら絶対見極められるような気がするし、ぶつかった時にどう調理するかで、新たな魅力も見られるような気がする」とエールを送った。
3人からのアドバイスを受けた小川アナは「やっぱり、メンタルの部分の強さが試されるお仕事ですか?」と質問。古瀬さんは「多分大丈夫」、脊山氏は「正直、局アナを乗り越えた人は絶対乗り越えられる。局時代が一番苦しいと思う」と語った。
お笑いトリオ・パンサーの向井慧は「どの職業も一緒だなと思う。僕は芸人やっていて男前No.1とか言われることに反発していた時期もあった。でも、それも込みで自分だし、どれだけ実力があってもダメになる瞬間はある。小川さんにも大変な時もあると思うが、その時は乗り越えた皆さんのことを思い出して、とりあえずいただけるものをそのままやっていったら大丈夫な気はする」と話していた。
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