俳優としても活動する声優の大河元気(「B-PROJECT」野目龍広役など)が、「遊☆戯☆王ZEXAL」での声優デビュー当時、収録現場で徹底的に指導を受けた経験を「幸せでした」と振り返った。
大河は4月よりリニューアルしたAbemaTVの声優トークバラエティ「声優と夜あそび」の金曜MCに就任。初回となる4月12日の生放送では「大河元気徹底解剖!」と題して、MCとしてコンビを組む関智一(「ドラえもん」スネ夫役や「新世紀エヴァンゲリオン」鈴原トウジ役など)から大河への「100問100答」が行われた。
舞台や映画を中心に俳優として活動していた大河は、「遊☆戯☆王ZEXAL」でアニメ声優デビュー。やはり俳優業とは勝手が違ったようで、「めちゃくちゃ怒られた。もう最初の収録のときですね。居残りで」と当時を回想した大河。さらに「でもしっかり教えていただいたので、怒られてきつかったっていうのもあるんですけど、幸せだったっていうのは今でもすごく思います。もちろん皆さん残ってやるから申し訳ない気持ちもすごかったんですけど、本当に幸せな時間だったなって」と、最初の現場での熱い指導が自身の血肉になっていることを明かした。
大河のエピソードを受けて、関も「俺だって『Gガンダム』でさ、最初の時なんて“気付き”のアドリブをテイク28とかまでやったから」と自身のリテイク体験を披露した。関の著書「声優に死す」でその逸話を読んでいたという大河は、「その話、すごい感銘を受けちゃって」と興味津々。関は「俺のことテイク28にしたディレクターさんは、『アルプスの少女ハイジ』のハイジとクララの声優さんも朝まで残して、徹夜で録音してたってくらいこだわる方だった」と決して妥協しない収録現場の厳しさを語った。
「憧れちゃうなあ。つらいんだと思います、そういう現場っていうのは。でも憧れるなあ」としみじみと感じ入る大河に、関は「我々にとってはね、後に残るものを丁寧に作っていただけるっていうのはありがたいことですから。いいデビューでしたね」と優しく語りかけていた。
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