21日、「島ぜんぶでおーきな祭 第11回沖縄国際映画祭」のレッドカーペットイベントが那覇会場国際通りにて行われ、同映画祭に参加する浅田美代子、高良健吾、松雪泰子、松本穂香ら大勢の俳優、監督勢が闊歩。集まったおよそ9万2000人が、スターたちとの交流に熱狂した。
「島ぜんぶでおーきな祭」は2009年に「沖縄国際映画祭」としてスタートし、2015年に「島ぜんぶでおーきな祭」と名称を変え、映画のみならず、音楽・ダンス・お笑い・ファッション・アート・スポーツなどの総合エンターテインメントの祭典として、沖縄の春の風物詩となった。第11回目となった本年は、「化けろ!やりたいこと全部やろう」をキャッチコピーにエネルギッシュに展開した。
昨年、行われた第10回のレッドカーペットイベントと言えば、あいにくの悪天候でずぶ濡れになりながら歩いた俳優たちの姿が見受けられたが、開催日当日の正午は雲一つない晴れ渡った沖縄らしい天候となった。気温も26度をマークし、沿道に集まった人々も、レッドカーペットを歩く登壇陣たちも汗をふきふき笑顔を見せた。
特別招待の『エリカ38』からは主演の浅田美代子が登場、華やかに笑顔を振りまいた。『おいしい家族』の松本穂香、板尾創路は、打ち解けた様子で手を振ったりと楽しんだ。『ばあばは、だいじょうぶ』の寺田心、ジャッキー・ウー監督はまるで本物の親子のような関係性で、ふたりで歩みをそろえ「かわいい~」などと声をかけられていた。
特別上映となった現在全国公開中の『多十郎殉愛記』からは主演の高良健吾、中島貞夫監督が寄り添って歩いた。高良の発する圧倒的なオーラには、集まった女性たちの熱視線が注がれていた。また、2008年に公開され、日本で何度もリバイバル上映されている『息もできない』からは、ヤン・イクチュン監督が出席。朗らかな笑みを広げ、お茶目なポーズを取ったりなどして声援に応えた。
また、毎年注目を集めるTV DIRECTOR'S MOVIE部門からは、早見あかり、平岡祐太、松井玲奈、佐伯大地(『女の機嫌の直し方』)、伊藤沙莉(『生理ちゃん』)、松雪泰子、清水尋也、大九明子監督(『甘いお酒でうがい』)、内田理央、稲葉友、村田秀亮(『クソみたいな映画』)ら豪華タレントが次々と歩き、レッドカーペットイベントを盛り上げた。
「島ぜんぶでおーきな祭 第11回沖縄国際映画祭」は4月21日まで、沖縄県内にて実施。
取材・文:赤山恭子
撮影:林孝典