「桐島、部活やめるってよ」で旋風を巻き起こした直木賞作家の朝井リョウが、大学在学中に書き上げた「チア男子!!」。朝井作品ならではの一人一人の抱えるドラマやキャラクター性の秀逸さで人気になり、これまでアニメ化や舞台化されてきた「チア男子!!」がついに実写映画化。5月10日(金)に公開。26日、スペースFS汐留にて『チア男子!!』×『桐島、部活やめるってよ』朝井リョウ原作二本立て試写会が実施され、両作に出演する浅香航大、清水くるみが登壇した。

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 浅香、清水は盛大な拍手の中登壇。浅香は「『桐島、部活やめるってよ(以下、『桐島』)』では友弘、『チア男子!!』では溝口を演じています。よろしくお願いします。」と挨拶。清水は「『桐島』では宮部実果役、『チア男子!!』では坂東晴子役を演じさせていただきました。短い間ですがよろしくお願いします。」と挨拶した。

 『桐島、部活やめるってよ』の公開から7年経ち数々の作品に出演している浅香は「『桐島』が自分にとって初の映画だったので、とても思い入れもありますし、何も知らない中で同じ世代の役者さんたちで芝居をやって忘れられない思い出です。」と懐かし気に当時を振り返りました。清水も「私も他のみんなもがっつり出演するのは初めてだったと思うんですけど、この作品をきっかけに頑張っていこうという圧がすごかったです。高知に泊まり込みでしたし、みんなでご飯食べたりして、この歳でこの作品だったからなんだろうなと思います。今思うと恥ずかしいんですけど、芝居のことをみんなで熱く語ったりして、今思うと若かったなって。」と話し、浅香も「あんな現場絶対ないよね!後にも先にも。」とお互い当時の熱がこみ上げるように語った。

 また、撮影時の思い出について聞かれた浅香は、「夜更かしして遊んだりしてキャスティングプロデューサーにロビーで怒られたり、立ち入り禁止のホテルの屋上に入り込んで皆で星を見たりしたよね?」 とまさに青春を象徴するような秘話も明かした。

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 そして話題は公開が近づく『チア男子!!』となり、出演オファーがあったときに若干プレッシャーを感じたと話す浅香は「また朝井さんの作品に出ることへの意義だったりを感じましたね。」と話す一方清水は「また朝井さんの作品で、やったー嬉しいと思いました!他の作品でもそうなんですけど『桐島』のキャストがいると安心します。」と楽し気に話した。

 チアの練習について聞かれた浅香は「肉体的にも気持ち的にも、本当に過酷でした。自分だけ歳が高いこともあってそれぞれとのコミュニケーションとの取り方に悩みました。ただスポーツをやるということが自然と距離を近づけてくれました。練習中や撮影中にイライラすることもあったけど、他の現場ではイライラすることもないので、それくらい仲が良かったです。」と『桐島』と同じくらい本作でもキャスト同士の仲が良かったことを明かした。

 また『桐島』と『チア男子!!』に共通して言える朝井リョウ原作の魅力について、清水は「スクールカーストの上にいる人、中くらいの人、下にいる人がいることは一緒だなと思いました。やりたいことやっている人たちにいちゃもんをつけて格好だけ付けている人がいたりするのが、学校だし、それが青春だし。」とコメント。浅香は「共感しやすいのは朝井さん自身が人を良く見てるからだと思うんですけど。世代に関係なくそれぞれに共感できるキャラクターがいて葛藤や悩みも含めて奥深いんだと思います。」。続いて清水は「両方の作品に共通しているのが、自分が泣いているシーンで周りは笑っていることがあったりして、共感するキャラクターがそれぞれ違ったり、色んな感想があるのが面白いなと思いました。」と語った。

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 最後に清水は「BREAKERSのみんなが本当に頑張っていって、公開日に発売するメイキングDVDを見ると、みんなの頑張りがよく分かるかと思います。」と話し、浅香は「死ぬ気で練習して大変だったけどそれがスクリーンに出ています。自分で言うのもあれだけど報われたらいいなと。桐島世代と言われ悔しい思いもしたけど、チア男子世代と言われてまたあやかりたいなと思います。」と会場を笑いで包み込み、イベントは終了した。

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