10日、映画『チア男子‼』の初日舞台挨拶が都内で開催され、W主演を務めた横浜流星、中尾暢樹に加え、瀬戸利樹、岩谷翔吾、菅原健、小平大智、浅香航大、風間太樹監督、主題歌を担当した阿部真央が登壇した。

直木賞作家の朝井リョウが、大学在学中に書き上げた同名小説を実写映画化した本作。ケガをきっかけに柔道をやめた大学1年の晴希(横浜流星)が、親友の一馬(中尾暢樹)と共にチームを結成し、男子チアリーディングに挑む青春ドラマだ。
約3ヶ月間にわたるチアリーディングの猛特訓を経て、撮影に臨んだというキャスト陣。それだけに共演者同士の絆も深まったと言い、瀬戸は「みんなで泊まり込みもしたし、一緒に風呂も入った。それぐらい青春を味わわせていただきました」と回顧。続けて「撮影中にラップが流行ったな」と言い、横浜が口ずさんでいたというラップを真似て見せた。

すると客席から「やって!」という声が殺到。横浜は突然のフリにも関わらず、「俺は流星、彗星のごとく現れた流星、今日の空は快晴、みんなに『チア男子‼』見てもらいたいぜ」と流暢なラップを披露。会場は笑いに包まれた。

その一方、浅香が横浜に向けてあふれんばかりの想いを語った場面では、会場全体が感動的な雰囲気に。浅香は「彼は本当に責任感が強くて、真面目で熱い男なんですけど、それを普段はあまり表には出さない」と、横浜の性格を説明。その上で「満身創痍の中でチアの技を完成させて、撮影の直前にケガというアクシデントがあって。一時撮影が中断になったんですけど、悔しさで涙を目に溜めている姿は忘れもしません。それでも彼はどうしても自分の力でやり切りたいと言って。ケガしたパンパンの手をかばって痛みのある中、自分の力だけでやり切った姿は本当にかっこよかった」と、練習でケガをした横浜の様子を振り返り、「本当によく頑張ったと思います」と労った。

浅香からの言葉に、感激の面持ちで聞き入っていた横浜。「本当にありがとうございます」と感謝しつつ、「何としてでもみんなが一生懸命頑張ってきたことを無駄にはしたくなかったので。やりきれて良かったです。絶対無理だっていうケガではなかったので、そこだけは本当に『神様にありがとう』と言いたいです」と感慨深げに話し、その後浅香と熱い抱擁を交わした。
最後に横浜は「浅香さんの言葉が嬉しすぎて心にグサッと来ています。でも自分だけではなくて、みんなが一生懸命頑張って、実現不可能だと言われていた作品をこのメンバーで実現させることができました。胸を張ってお見せできる作品になっていると思います」と誇らしげに語り、舞台挨拶を締めくくった。映画『チア男子‼』は全国公開中。










テキスト・写真:水野梨香
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