衆参ダブル選の可能性が取り沙汰される中、30日放送のAbemaTV『NewsBAR橋下』に出演した橋下徹氏が「安倍さんが憲法改正をしたいのなら、一か八かの勝負をやってもらいたい」と訴えた。
「憲法改正というと、どうしても安倍さんの言う9条の話になってしまうけれど、僕がずっと国民投票でやりたいと言ってきたのは教育の無償化。どうしても大卒の方が生涯賃金の高い中、経済格差は広がっているし、家庭の状況にかかわらず全員が教育を受けられるよ、という世の中にしたい。そんなものは憲法改正しなくても、予算を付ければできるじゃんか、って言う人もいるんだけど、何十年経ってもできていない。大阪の場合、すでに保育所と幼稚園、私立高校が無償になったし、吉村大阪府知事が府立大学と市立大学を無償にしようとしている。実現すれば、大阪では生まれてから大学を卒業するまで全てが無償になる。これを日本全国でもやりたいけどやれないから、憲法で定めてやらざるを得ないようにしたい。そういう実生活に関係するところを憲法で変えていくべきだと思うし、そのための議論を盛り上げるには、衆参ダブル選くらいのビッグイベントがないと無理。大阪維新の会は、大阪都構想の議論が膠着したとき、やっぱり選挙に打って出た。知事と市長が辞任してクロスで出馬するという、その選挙自体が猛批判を食らったけれど、あの選挙で莫大な民意を掴んだからこそ、大阪都構想が動こうとしている。安倍さんがこのままつつがなく総理を終えたい、というのなら解散はしないだろうけど、自分の思いとして最後にどうしても憲法改正を、と思うんだったら衆参ダブル選やらないと、両院の三分の二を取れるかはわからない。解散があるかないかはわからないし、その予想は田崎史郎、鈴木哲夫、伊藤惇夫に任せればいい(笑)。だけど安倍さんに憲法改正への思いがあるんだったら衆参のダブル選をやってほしい」。(AbemaTV/『NewsBAR橋下』より)