将棋の羽生善治九段(48)が6月6日、王位戦挑戦者決定戦で木村一基九段(45)と対局中だ。勝者は、豊島将之王位(名人、棋聖、29)への挑戦権を獲得。羽生九段は、タイトル通算獲得数が99期で、通算100期の大記録への挑戦権を得られるか。
2日前の4日に、歴代単独1位の1434勝を達成したばかりの羽生九段だが、その前から注目を集めていたのが、前人未到のタイトル通算100期。既に歴代1位の獲得数にはなっているが、大きな節目の数字として注目を集めてきた。昨年度は棋聖位、竜王位を防衛すれば達成となったが、いずれも失冠。27年ぶりに無冠となり「九段」を名乗るようになってからは、初めてのタイトル挑戦のチャンスを迎えている。
対戦相手の木村九段は、プロ棋士の中でも受けの名手として知られ、相手の攻め駒を攻めるような受けから、反撃に転じて勝利するのが持ち味。令和初の公式戦となった5月1日には、菅井竜也七段(27)に317手という長手数で勝利している。
本局の持ち時間は各4時間で、振り駒の結果、先手は羽生九段。両者とも持ち時間は残り1時間を切り、終盤戦へと突入している。AbemaTVではこの対局を終了まで生放送する。
(C)AbemaTV