「マクロスシリーズ」や「アクエリオンシリーズ」を手がけた河森正治監督が、AbemaTV「声優と夜あそび」にゲストとして出演。ファンを魅了するメカニックデザインの秘訣を語った。
アニメ業界での活動が40周年を迎えた河森監督は、SF・ロボットアニメの第一人者として知られおり、6月14日に公開を控えた「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」でも総監督を務めている。6月7日に生放送された「声優と夜あそび」では、金曜MCの声優・関智一(「ドラえもん」スネ夫役や「新世紀エヴァンゲリオン」鈴原トウジ役など)と大河元気(「B-PROJECT」野目龍広役など)が河森監督をゲストに迎え、その濃密なキャリアを振り返った。
番組中、MCの2人と河森監督が即興でメカをデザインすることに。関は傘、大河は鉛筆削り、河森監督は水性サインペンの「プロッキー」をモチーフに、思い思いの“正義のヒーローロボ”をスケッチした。
関が「メカのデザインをするときのポイントってあるんですか?」と質問すると、河森監督は「1番のポイントは作品の世界に合わせられるかどうか。世界観が1番大事なので」と回答。そのうえで「主役は世界観から若干はみ出していないとまずい」と秘訣を語った。河森監督によると、もっとも重要な主役級のメカは「完全に世界観に一致していると埋没してしまって、量産メカになっちゃう」のだという。
また、河森監督もMC陣に「演技へのアプローチの仕方」について質問。関は「僕はあまり難しく考えないで直感でやっちゃうことが多いですね」と答え、「演じながら、相手との関係性の中で自分が見えてくるってことが多いです。最初から作り込んで考えるのができないタイプ」と独特の芝居の感覚を明かしていた。
その後、3人はそれぞれ日用品から生み出したロボットのデザインを公開。「プロッキー」を見事にスタイリッシュなロボットへと生まれ変わらせた河森監督の発想力と技術に、関と大河はあらためて感嘆していた。
(C)AbemaTV