サンドウィッチマンらで知られる芸能事務所グレープカンパニーの所属芸人が、最近の事務所の躍進ぶりに若干の戸惑いを覚えていることを明かした。
先月、大手芸能事務所オスカープロモーションのお笑い部門が解散し、所属していた30組以上の芸人がフリーとなった。そんな“元オスカー芸人”が他事務所の先輩芸人の前でネタを披露し、事務所所属の交渉権を勝ち取る企画「芸人再就職トライアウト」が6月12日放送のAbemaTV「チャンスの時間」で行われた。
審査員として登場したのは、バナナマンやスピードワゴンらが所属するホリプロコムのX-GUNさがね、ホンジャマカやネプチューンらが所属するワタナベエンターテインメントのザブングル加藤、サンドウィッチマンや永野らが所属するグレープカンパニーのトミドコロ。これに千鳥のよしもとクリエイティブ・エージェンシーを含め、4社の芸能事務所が参加することとなった。
ネタ披露に入る前、大悟の「今入るとしたらどこがいい?」という一言から、各々が事務所についての思いを明かしていく流れに。さがねは「今もし僕が入りたいとしたらグレープカンパニー」と告白した。「やっぱり、サンドウィッチマンがあれだけレギュラー番組やってたら、前説とか回していただけるじゃないですか」とさがねがその理由を語ると、他の出演者たちは「まだ前説やるんですか!?」と驚き、大悟も「客が緊張するって」とツッコミを入れた。
続いて加藤が「今事務所移籍できるとしたら?」と聞かれると、「いやー、うちの事務所は本当に素晴らしい事務所なんで」と特に不満はないと回答。他の出演者も「言いますよね、ナベプロの人みんなそう言う」「事務所の悪口言わないですよね」と感心した。しかし、さらに加藤が「うちの事務所は品があって、可愛げがあって…」と続けると、ノブは「なんか洗脳されてます?」と笑った。
トミドコロは自身の事務所について、「まだ歴史も浅くて少数精鋭なんですけど、一応目標としてるのは人力舎さんみたいな事務所」と言うと、千鳥らも「あ~、そこか。会社ではなく芸人主導の事務所という感じ」と納得。するとトミドコロが「そこを目指してやってたんですけど、最近事務所の勢いが良くて、高橋真麻さんとかが入ってきたりして」と、芸人ではない著名芸能人が移籍してくるようになったことに言及し始めた。さらに「元NHKアナウンサーの方も入ったりして」と続け、「人力舎を目標としてたのが、セント・フォースみたいな感じに急に方向性が変わって。所属してる芸人もどうすんだみたいな感じで」とフリーアナウンサーやキャスターを多く擁する芸能事務所のようになったと苦笑し、スタジオの笑いを誘った。
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