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 お弁当を通して交わされる、不器用な母と娘の愛を描く映画『今日も嫌がらせ弁当』が、6月28日(金)に公開される。本作は、八丈島で暮らすシングルマザーが、反抗期を迎えた高校生の娘に3年間“キャラ弁”を作り続けた、実話に基づくストーリー。母親の持丸かおり役を篠原涼子が、反抗期の娘・双葉役を芳根京子が務めている。

 AbemaTIMESでは、双葉が想いを寄せる幼馴染の同級生・山下達雄を演じた劇団EXILE佐藤寛太に、インタビューを実施。人懐っこい笑顔を浮かべ、「よろしくお願いします!何でも聞いてください!」と取材会場に姿を現した佐藤。ロケ地・八丈島でのエピソードや島の魅力を熱弁し「観光大使狙っていこう(笑)」と無邪気に笑いながらも、映画の魅力に話が及ぶと、一言一言を噛みしめるように、熱い想いを語ってくれた。

 その他にも、作中で達雄が熱中している、八丈島の郷土芸能「八丈太鼓」を演奏する上での苦労や、恋人に作ってほしい理想のお弁当など、様々な話題に言及。佐藤の人柄がにじみ出た、インタビューの模様をお届けする。

上半身裸で八丈太鼓…「辛かった」意外なこととは?

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――作中で披露されていた八丈太鼓、バチさばきもサマになっていて、とても素敵でした!劇団EXILEでもパフォーマンスをされていて和太鼓は得意かと思いますが、八丈太鼓はまた違うものなのでしょうか?

佐藤: 今まで和太鼓やって、映画でドラムもやらせてもらったことあるんですけど、個人的には八丈太鼓の方が難しかったです。早く、力強く叩くという概念ではないんですよ。舞っているように、打っていない方の手で魅せつつ、リズムを刻んでいくんです。わかりやすい和太鼓のイメージとは違って、自分が楽しんで気持ちよくなって叩けば叩くほどいいみたいな。一生懸命やらせてもらったんですけど、本っ当に難しかったです。

――上半身裸で太鼓を叩かれるシーンもありましたが、脱ぐ上で意識されたことなどはありますか?

佐藤: 太鼓すると本当にすぐ腕が太くなるんですよ。多少ジムとかには行きましたけど、高校生の役なので、ジムに行って大きくするというよりも、細いぐらいでしなやかに動く方がちょうどいいと監督もおっしゃっていたので。それよりもお酒を飲めないのが辛かったですね (笑)。島の方たちと集まって太鼓(の練習)をしていたんですけど、撮影終わりでだいたい6時以降なので、みんな飲み始めるんですよ。つまみも置いてくれて「好きなものとっていいよ」って言ってくれるんですけど、「脱がなきゃいけないからな…」と(笑)。

八丈島で感じた青春、島民とも打ち解け「住んでいるみたい」

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――島の方たちとの交流で印象に残っていることはありますか?

佐藤: めちゃくちゃありますね。撮影がない時でもほぼ毎日集まって、太鼓の練習をやったりとか。すごい印象的なのが、昼間に練習した時に、太鼓を浜辺に並べて打ったんです。「ここで撮ればいいのに」っていうぐらいのロケーションで、めちゃくちゃ気持ち良くて。照り返しがきつかったり、暑かったりもするんですけど、それも「青春だな」って。和太鼓だからこそできることじゃないですか。「日本人」っていう想いが沸き上がってきて、贅沢な時間だなと思いながらやらせてもらいましたね。

あとは島だし、みんなが顔見知りなので、馴染んでいくうちにだんだんスーパーで会う度に「お疲れ!今日撮影ないんだ?観光行きーね」みたいな風に話してくれたりとか、よくありました。交流というか、むしろ住んでいるみたいでした。

――佐藤さんは福岡県のご出身ですが、自然豊かな八丈島で故郷を思い出すようなことはありましたか?

佐藤: 福岡の時は住宅街だったので、そんなに田舎ではなかったんですけど、1歳から7歳まで長崎県の対馬に住んでいたので、(八丈島と)割と変わらないというか。建物も低いし、すれ違ったらみんな知ってるような環境が懐かしかったですね。「対馬帰りたいな」ってすごく思いました。

――八丈島では観光も楽しまれたのでしょうか?

佐藤: 日帰り温泉にお花畑、果樹園、浜辺、喫茶店やカフェも行きました。ロケ地周辺は割と探索し終えた気がしますね。果樹園で八丈フルーツレモンっていうレモンがあったんですけど、こんなに大きくて(通常のレモンの2~3倍の大きさ)。すごいんですよ、本当に。値段はなかなかするんですけど、食べたら「あっ!」ってなりますよ。僕はこれを宣伝したいんですけど(笑)。

――普通のレモンとは何が違うんですか?

佐藤: 普通のレモンって果汁出るけど、実があまりないじゃないですか。でもこれはレモンなのにぎっしり詰まってるんですよ。果肉が中からはちきれんばかりのジューシー感。レモンサワーにした時、すごいおいしいんですよ!子供でも食べやすいぐらい酸っぱくなくて、はちみつレモンにしてもおいしいみたいです。あれはまた食べたいなって思いますね。

――ピーアールがお上手ですね。食べたくなりました!

佐藤: 当ですか?「かもしれない」とか言ったら駄目ですよね。もっと調べてから言わなきゃ(笑)。でも、すっごいおいしいですよ。もし目の前にあったら、絶対買った方がいいです。こういうところから八丈島の観光大使狙っていこう(笑)。

不思議キャラの達雄に親近感「自分もそんな感じ」

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――佐藤さんと達雄の共通点はありますか?

佐藤: 達雄は学園のヒーローというような立ち位置ではなく、すごい不思議なキャラで、どっちかというと三枚目寄りなのかなと。「あいつ変わってるけど面白いよね」みたいなニュアンスでやらせてもらいましたね。すごいフワフワしてるんですよ。でもけっこう自分もそんな感じなので、やりやすかったといえば、やりやすかったですね。急に太鼓を持ってきたりとか、あそこまで突飛なことはしないですけど、周りがツッコまない領域の変わった部分というのは、もしかしたら僕にもあるんじゃないかと思ったので。

あと、僕も高校時代、達雄みたいな髪型してたんですよ。達雄を演じるにあたって、僕から監督に「髪切りましょう」って言ったんですけど。高校時代の写真、あんな感じです(笑)。割と顔変わってないなって思いました。

――佐藤さんは高校生の時、何に熱中していましたか?

佐藤: 中学校の時の一つ年上の野球のキャプテンが、高校も同じ学校だったので、そのつながりで格闘技を始めて。キックボクシングみたいなことやっていたんですけど。あとは高校2年生の時に、今の事務所のスクールに通い出したんですよ。塾とか以外では、学校外で何かをするのは初めてで。塾の場合は、だいたい同じ地域の同じような学校を目指している子が集まってくるから、そんなに変わらないんですけど、ダンスや歌だと全然カルチャーの違う子たちが集まってくるので、その環境が僕にはすごく刺激的でした。勉強というか、必死でしたね。

恋人がお弁当を作ってくれたら「サラッと持って行って自慢したいです(笑)」

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――もし彼女にお弁当を作ってもらうとしたら、何が入っていたら嬉しいですか?

佐藤: 最近また体を鍛えようと思っているんですけど、チキンと鮭とブロッコリー。卵と、ニンジンもいいでしょう?あとはチンでできるミートボールも好きです。あれすごい好きで、僕の方から(お母さんに)入れてって言ってました。お弁当は詰まっていてほしいですね。サンドイッチも気軽に食べられて好きなんですけど、ご飯とおかずで分かれているお弁当が好きで。自分の親もずっとそういうの作ってくれていたんですよ。

――そのお弁当を食べる憧れのシチュエーションはありますか?

佐藤: 現場ってみんな同じお弁当を食べるじゃないですか。でも、自分のお弁当を出してみたいです。「どうしたの?作ってるの?」っていうところから始まって、「彼女に作ってもらったんですよ」って言ってみたいですね(笑)。自分からあえて言わずに、サラッと持っていって、自慢してみたいです。これ見よがしに人の多いところ行ったりして(笑)。

『今日も嫌がらせ弁当』は「すごく愛に溢れた作品」

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――完成した作品をご覧になって、どのような感想を持ちましたか?

佐藤: 僕自身、中学の部活から始まって高校もお弁当制で、親に毎日作ってもらっていて。弟がまだ弁当作ってもらっているので、自分の親は9年連続で作っているんですよ。そういう目で篠原さん見ると、胸に来るものがありましたね。最後の方のシーンも「親子の絆ってすごいな」って思ったし、それぞれの家にそれぞれのお弁当の形があって。親目線の気持ちもちょっとずつわかるようになってきたのかなと思いながら、観させてもらいました。

――最後に映画の見どころをお願いします。

佐藤: まず八丈島で撮影させてもらったのが大きくて。自然に囲まれているので、どのアングルで撮っても背景がすごくいいんですよ。その自然のパワーに負けないぐらい、篠原さんの生命力が本当にすごい。自然を背負って立っているぐらいのパワーがあるので、それをぜひスクリーンで感じてほしいというのはありますね。

あとは、一言では表せない、言葉にできないような母から子への愛が、色々な形で表現されていて。高校生の目線で観たら、お母さんに「ありがとう」って言おうと思わせてくれるし、親御さんの目線でも、自分の親のことを思い出したり、子供たちへの接し方を考えたりする映画だと思います。家族全員がこの映画を観て、色々感じて戻ってきてほしいな。みんながこの映画を心に温めて生活していけたら、日本が平和な国になるんじゃないかと思うぐらい、すごく愛に溢れた作品になっています。ぜひ映画館に足を運んでいただいて、作品にのめり込んでほしいです!

テキスト・取材:水野梨香

撮影:You Ishii

『今日も嫌がらせ弁当』は6月28日より公開

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