21日、映画『きみと、波にのれたら』初日舞台挨拶がTOHOシネマズ日比谷にて行われ、声の出演を務めた片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、川栄李奈、松本穂香、伊藤健太郎と湯浅政明監督が登壇し、無事に初日を迎えた喜びを語り合った。
『きみと、波にのれたら』は、『夜明け告げるルーのうた』、『夜は短し歩けよ乙女』などを手掛けた湯浅監督による、運命的なラブストーリー。サーフィンが大好きなひな子(川栄)は、火事騒動をきっかけに消防士の港(片寄)と出会い、付き合うことに。しかし、港は溺れた人を助けようとして、海で命を落としてしまう。憔悴するひな子だったが、ある日、港との思い出の歌を口ずさむと、水の中に港が現れて…。
異口同音に「初日を迎えられてうれしい」、「観てもらってうれしい」と満席の場内に感謝を告げるキャスト陣。本作が「上海国際映画祭」の金爵賞アニメーション長編部門にノミネートされたことも話題にのぼり、お祝いムードもあふれたが、現地には片寄がひとりで行くそう。「何で誰も来てくれないんだろう、と思って…」と、片寄は、やや寂し気なコメントを残す。すぐさま、湯浅監督が「スターが行ったほうが!」と告げ、伊藤は「(お土産は)蟹がいいかな…」とリクエストを寄せ、温かい笑いに変えていた。
同作の「好きな台詞」を聞かれた伊藤が、「“先輩、楽しそう”と(伊藤が)言ったら、港が“波に乗るんだ”って言うところ」と片寄の声色を真似ると、場内はくすくす笑いに。敏感に真似されたらしことを察した片寄が、「ちょっと…一応、先輩だよ(笑)」と言うも、果敢に二度目の物真似を伊藤がチャレンジし、場内はいっそうの拍手が沸き起こる。「拍手しちゃったらさあ…!」と困り顔の片寄だったが、「この(できる)感じで言っておいて、全然波に乗れないんだけどね(笑)」と、実はサーフィン初心者の自らの役に突っ込んでいた。
また、舞台挨拶では、「この夏、挑戦したいこと」を各人が発表。イラストで描かれた画では、松本がキュウリらしきものを切っている包丁の図で料理を示し、伊藤が日本から飛行機で海外に飛び立つ「ひとり旅」の願望を語り、川栄が浴衣を着ている図で「大人になってからプライベートで着られていないから」と、それぞれの思惑を伝えた。
衝撃の回答となったのは片寄で、「僕の願望は“週刊松本穂香”に出たいんですよ」と言い、「Instagramでやっているんですけど、松本さんが女優さんだと知ったのがInstagramで、シュールな企画をずっとやられていて、癖になるんですよ!」と熱弁。思わず松本が「この後一緒に…」と誘うと「いいんすか!やった!」と飛びあがらんばかりで喜ぶ片寄だった。
『きみと、波にのれたら』は全国公開中
取材・文・写真:赤山恭子