やなせたかし氏の生誕100周年にあたる今年、シリーズ第31作目となる映画『それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫』が6月28日より全国公開。29日、東京・新宿バルト9にて公開記念舞台挨拶が行われ、アンパンマンの声優を務める戸田恵子、ばいきんまん役の中尾隆聖、ゲスト声優としてバニラ姫役を演じた榮倉奈々、バニラ姫の教育係・ジェラート大臣役のみやぞん(ANZEN漫才)、ばいきんまんが作った最強メカ“バイキンアイスロボ”役のあらぽん(ANZEN漫才)、テーマ曲を担当したドリーミングが登壇した。

長年アンパンマンの声を務めてきた戸田は「アンパンマンの生みの親、やなせたかし先生の生誕100周年の年に素晴らしい映画が出来ました」と挨拶。中尾さんは「今年もみなさんと公開を迎えられてとっても幸せです」と笑顔で挨拶。
榮倉は「家で毎日見ていたアンパンマンに、ゲスト声優として出演することが出来てとても嬉しいです。ドリーミングさんの生歌や、戸田さんや中尾さんのアンパンマン、ばいきんまんが聞けて、そして来てくれた子どもたちの笑顔と笑い声でとても幸せです」とついに公開を迎えた今の気持ちを率直に語り、会場は温かい空気に包まれた。
あらぽんは「甥っ子に「(アンパンマンの映画は)いつやるの?」とよく言われていたんですけど、やっと「始まるよ!」と伝えることが出来て嬉しいです」と喜びを語った。
上手にアイスを作れないバニラ姫がアンパンマンや仲間たちと出会って少しずつ成長していく本作になぞらえて、バニラ姫にとってのアンパンマンのように、「自分を“大きく成長させてくれた人”」について聞かれた榮倉は、「今回は、戸田さんや制作スタッフの方々にとても助けてもらいました。アフレコ収録の時に緊張していて、制作スタッフの方々が『アンパンマンのマーチ』を合唱してくれたんです。子どもたちが楽しんで観るから、作る方も楽しくやらないといけないんだよ、と聞いて、アンパンマンはもちろん、制作の方々もとても素敵だなと思いました。戸田さんにはアフレコ収録の1日目が終わった時に『すみません、難しいです』ってメールを送らせていただいたんですけど、的確にアドバイスをいただいて助けていただきました。ありがとうございました」とお礼。戸田は「アンパンマンを愛するが故に、一生懸命にやってくれて、その思いの丈が届いて私も嬉しくなりました。(榮倉が)子育て奮闘中ということもあって、『子供のようにやってみたらどう?」って伝えたんですけど、悩んでくれた結果、榮倉奈々のすべてが詰まったような出来上がりになっています」と榮倉の声優ぶりに太鼓判を押した。
最後に戸田は「今回は “笑顔”がテーマです。やなせ先生が“笑顔”が大事だ、“人生は喜ばせごっこ”だと仰っていました。31年間も続いているアンパンマンは大切なものが何かということを教えてくれるアニメだと思っています」と語り、日本中の子どもたちに“最高の笑顔”を届ける本作にふさわしい、会場中が笑顔に包まれた温かなイベントとなった。
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