いよいよ放送開始間近の夏アニメ。今期も注目作が目白押しの中で、ひときわ異彩を放っているのが女子高生筋トレアニメ「ダンベル何キロ持てる?」(7月3日~)だ。食べ盛り・遊び盛りの女子高生・紗倉ひびきが、ある日ダイエットのために一念発起。近所のスポーツクラブに見学に行くが、そこは格闘家やアスリートが通う超ガチ系。果たしてひびきのダイエットは成功するのか!? そんなアニメを早くも「めちゃめちゃおもしろい!」と大絶賛するのが、まさにガチ系筋肉女子のMIHARUだ。鍛え抜かれた健康美を競う「ビキニ」競技の選手であるMIHARUに、この女子高生筋トレアニメのどこが刺さったのか。
厳しい修行やトレーニングの末に、悪を倒す女性が活躍する。そんなアニメやゲームは、これまでいくつもあった。ところが、今回のアニメはごく普通の女子高生が、増えすぎた体重に驚愕し、これは痩せねばと決意する。ごく日常ながら「女子高生×筋トレ」となると、途端に斬新になる。MIHARUは「めちゃめちゃおもしろいなと思いました!絵柄や作風は今っぽいんですが、トレーニングに関して行っていることがめちゃめちゃ正しいんですよ!」と興奮気味に切り出した。MIHARU自身、学生時代からコスプレを楽しみ、再現度を高めようと筋トレを始めという経験がある。健康美を競うビキニ競技でアジア大会優勝、さらに日本人初のプロ選手が「正しい」というのだから、間違いない。
注目ポイントはいくつもある。「女子高生が陥るだろう悩みがすごく分かりやすかったり、トレーナーさんの解説やアプローチがよかったり。絵柄はちょっとセクシーでかわいい描写があるんですが、そのあたり誰が見ても楽しめる点ですよね」と、男女問わず楽しめる作品だという。そもそも女子高生×筋トレという組み合わせ自体が「斬新ですよね。私が学生のころは女子高生が筋トレっていう時代ではなかったので、そう言われること自体が、すごい喜びです」と、もはや感激の域に到達していた。
肉体・トレーニングの専門家から見て、トレーニングが正しく伝えられていることが何よりうれしいそうだ。「例えばフォームですよね。正しいフォームをすごく分かりやすく説明していて、どれぐらいの回数をやったらいいかまで教えてくれています。漫画の方では、図でも載っていたので、漫画であり実用書ですね」と、専門書レベルで評価している。さらに「どこの筋肉を鍛えれば体がどう変わるというところまで、分かりやすかったです。筋トレに興味がなかった人でも、これだったら自然と頭に入ってくるだろうなと思いました」と、アニメ・漫画の力にも大いに期待している。
筋肉でもアニメでも“ガチ勢”であるMIHARUに「ダンベル何キロ持てる」について、おすすめの楽しみ方を聞いてみると「アニメ見ながら3カ月ダイエット」という答えが出てきた。アニメは1クールが3カ月。これをダイエット期間と設定して、トレーニングをするものだ。「アニメの放送回までに、たとえば0.5キロ減という目標設定にしておいて、食事をタンパク質多め、脂質少なめにして、トレーニングを週3回とか。放送日だけ体重を計るとかにすれば、3カ月ダイエットが完成しますよ」と超本気だ。
3カ月という期間も絶妙だ。「3カ月というのは、我々競技者が減量期として設ける期間と同じなんですよ。私たちだと気合を入れちゃうので9キロとか減っちゃいますが、一般の方でも5キロぐらいなら痩せられると思います」と、シルエットが見違えるレベルでの変化が期待できるという。「作品はすごく情報満載だし、筋トレのモチベーションと知識、両方の影響を受けてほしいです。このタイミングでぜひ3カ月のボディチェンジにトライしてほしいです。つらいと感じ始めてからが自分との勝負で、まずはその領域にたどり着いてほしいですね。そこでちょっと変化が訪れたら、もっと変わりたい欲が出てきますよ」と、視聴者に向けてアドバイスも送った。最後に、視聴時にオススメのドリンクを聞いてみたところ「摂取するのは水かプロテインにしていただければ(笑)炭酸飲料、お酒、おつまみのポテチは控えてください(笑)」だった。
◆ビキニ競技
女性ボディビルダーによる競技の中でも、女性らしい美しさを競う部門。筋肉、バストやヒップも含め、髪型からメイクまでトータルの美を追求するもの。衣装ではツーピースV型水着やハイヒール着用などのルールがある。体のバランスや形、適度な筋肉の発達、セパレーション、筋量などが審査基準のため、筋肉は大き過ぎてもいけない。
◆ダンベル何キロ持てる?
コミックアプリ「マンガワン」(小学館)にて連載されている漫画のアニメ作品。「ケンガンアシュラ」のサンドロビッチ・ヤバ子と、新進気鋭の作家MAAMのコンビが描くJK肉体改造コメディーで、日頃運動不足の人々に贈る筋トレ&フィットネス知識満載の実践型筋トレTVアニメ。
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