6日、映画『凪待ち』の舞台挨拶がTOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、香取慎吾、音尾琢真、そして白石和彌監督が登壇。香取が白石組への再参戦を熱望する一幕があった。
本作は宮城県石巻市を舞台にしたヒューマンサスペンス。ギャンブル依存症の男・郁男(香取)は、恋人の亜弓(西田)とその娘・美波(常松)と共に彼女の故郷、石巻で再出発しようとする。少しずつ平穏を取り戻しつつあるかのように見えた暮らしだったが、小さな綻びが積み重なり、やがて取り返しのつかないことが起きてしまう―。
七夕を翌日に控えていることからMCより「願いごと」を聞かれた3人。音尾は「白石監督と娘の夏風邪が治ること」、白石監督は「『凪待ち』のヒット」、香取は「白石組にもう一度入ること」と回答。
香取は「絶対やりたいです!とかいっぱい言っちゃったんですけど、監督が本当に香取慎吾が必要だって思ったときでいいので、ぜひもう一度呼んでいただけたら」と熱い想いを語り、「音尾さんの『呼ばれるって言ってもこんな役ですよ?』って言ってる感じがうらやましいです」と白石組常連の音尾へのうらやましさを口にする一幕も。音尾は『孤狼の血』(2018)で自身が演じたヤクザ役を振り返り、「(男性の)大事なところに入った真珠を役所広司さんに取られる役ですよ?(笑)」と質問。かなりハードな役柄だが、香取は臆することなく「真珠も入れますよ!」と意気込んでいた。
ストーリー
毎日をふらふらと無為に過ごしていた郁男(香取慎吾)は、恋人の亜弓(西田尚美)とその娘・美波(恒松祐里)と共に彼女の故郷、石巻で再出発しようとする。少しずつ平穏を取り戻しつつあるかのように見えた暮らしだったが、小さな綻びが積み重なり、やがて取り返しのつかないことが起きてしまう―。ある夜、亜弓から激しく罵られた郁男は、亜弓を車から下ろしてしまう。そのあと、亜弓は何者かに殺害された。恋人を殺された挙句、同僚からも疑われる郁男。次々と襲い掛かる絶望的な状況を変えるために、郁男はギャンブルに手をだしてしまう。
テキスト:堤茜子
写真:You Ishii